2011-11-17 Thu [ ゲーム作りライフ ]
ニュージーランドで仕事を始めて、かれこれ2週間ほど経った(まあ仕事を始めたのは先週の月曜日なので、まだ営業日で換算すると10日ほどだけど)。
いいこともあれば悪いこともあるけれど、仕事をやってて前向きではないのは、全く何の役にも立たないので、前向きに仕事してる。
で、実際に暮らし始めていろいろビックリしたがあるので、つらつら書いていきたい。
■国の人がすげえ気さく
気さくの程度は知ってる限りでは、アメリカ人に一番近い。ともかく気さくで、コンビニでもどこでも簡単に話しかけてくる。もちろん英語が出来ないとさすがに厳しいけど、ホントに気さくで楽しい。
■物価は基本的には安い
円高の影響もあって、電気製品とかは結構高く感じる。ただ、それ以外のものは激しく安い。特に安いのが食い物。
例えば上のイチゴ、1.99NZドル。日本円にして150円ぐらい。200円はしないw
野菜・肉もそんな感じでだいたい日本の半分以下で、なんでも買える感覚だ。その代わり、日本のものほどきれいじゃないけれど、それを気にしてるから日本の食い物ってバカみたいに高くなるんだなって実感する。
他の食い物もやっぱ安くて、例えば下のピザが2枚で13NZドル、やっぱ800円しないぐらい。
■食い物
なんでもある。ラーメン・イタリアン・スシ・中華料理・韓国料理・フレンチ…一通りそろっている。
もちろんマクドナルド・サブウェイ・ケンタッキー・バーガーキング・ピザハットなんて、アメリカ系ファストフードも一通りそろってる。ちなみにサイズはアメリカサイズ。
ただ、僕の住んでるQuay Streetってところは中心街で、やたらいいレストランとか多くて、一人で入るのはさびしい感じ。一人でサックリ入れるのはカフェとかになっちゃうんだよなー
ちなみにやたらめったらあるのがイタリアン・日本料理店…そして、なぜだかはわからないけどケバブ。本当にケバブ屋はそこらじゅうにある。なぜだ。
食い物の味つけは全体に塩味が控えめな印象を受ける。ただ、これはもともと日本料理は実は醤油のせいで結構塩分がきついからそう感じるだけかも知れない。
■環境がとんでもなくいい
これはある程度想像はしていた。日本の70%ほどの土地に400万人、約30分の1しか人口がないのだから、とんでもなく余裕があるので、仕事しやすいだろうとは想像していたけれど、ここまでいいというのはちょっと想像外だった。
あと、僕はアメリカ型のブースで区切られる仕事場はコミュニケーションを取りにくい、という意味で、ゲーム開発に対しては結構批判的なので、こういうフラットなフロアはありがたい。
でも10メートルも離れたところから椅子転がしてきて、前に来て"Hi, Hiro"とか話し出すのは止めてくれw
■タイムカードがない
これはマジでビックリした。初めて会社ついたとき、どっかで出退勤について説明されると思って待ってたら、結局、一度も説明なくてポカーン。契約書には9:30-18:30と書いてはあるのだけど、タイムカードないから、実際には9:30~10:00の間にオフィスにみんななんとなくばらばらとやってきて、5時ぐらいからバラバラと帰り始め、アルファ前とかそういうメンツを除くと、6:30にはだいたいいなくなってしまう。
これでいいのか…という気もするけれど、モロ実績主義で、1年ごとに再契約、しかもダメだと上が思ったら人事権のある人間はクビ切ってまるでかまわないって世界だ。別にそんなタイムカードで管理する必要はないって話なのだろう。
■システムはEA型
EA型ってのは、僕がEA型と呼んでいるだけで、ひとつのプロジェクトはプロジェクトマネージャー(プロデューサと呼ばれる)とゲームデザイナーが組んで仕事をしていく。
スタジオにはスタジオ全体の管理をするProduction Manager、ゲームデザイナーの管理をするDesign Director、プロデューサー全体を見るStudio Managerなんてあたりが上にいて、ここらへんがそれぞれ管理していくことになる。現実的には2-3プロジェクトに一人ついて、Studio Manager と Design Directorが全体を見ることになる。
めっちゃやりやすいのだけど、Studio Managerが超越出来るので脂汗だ。
■メンツは超がつくほど優秀
オークランドのAKL Studioはできたところの(出来てまだ半年ちょっとらしい)のスタジオで、スタッフも若ければ、チームも若いのだけど、ともかく驚いたのは、いる連中がとんでもなく優秀なことだ。
僕流の優秀か・優秀でないかの見極め方はとても簡単で、ポイントは2つ。
第一に「言ったことをどれぐらいのスピードで理解するか?」、第二に「言ったことから、追加で何か(自分から)出てくるか?」という二つがとても大きな要素を占めている。
経験的な話をすると、イロイロな角度からじっくり考えるタイプ…言い換えるなら、答えをなかなか言わないヤツはいるけれど、優秀なヤツは、それでも理解そのものは電光石火で、単に答えを納得がいくまで考えるから、しゃべるまでが長いだけだ。
で、第一が理解力を示し(これは普通の意味での問題解決能力もだいたい示す)、第二がクリエイトする力を大雑把につかませてくれる。
で、仕事をしているデザイナーメンツは、だいたいどいつもこいつも、これがオバケ級。しかも、メチャクチャに勉強するときたもので、シャレになってない。
なんで、自分を雇ったのだろう、と思ってしまう(;´ω`)
んなわけで、とにもかくにもニュージーランドでの仕事も生活も始まっているのだった。
いや、クビにならなきゃいいなあw
いいこともあれば悪いこともあるけれど、仕事をやってて前向きではないのは、全く何の役にも立たないので、前向きに仕事してる。
で、実際に暮らし始めていろいろビックリしたがあるので、つらつら書いていきたい。
■国の人がすげえ気さく
気さくの程度は知ってる限りでは、アメリカ人に一番近い。ともかく気さくで、コンビニでもどこでも簡単に話しかけてくる。もちろん英語が出来ないとさすがに厳しいけど、ホントに気さくで楽しい。
■物価は基本的には安い
円高の影響もあって、電気製品とかは結構高く感じる。ただ、それ以外のものは激しく安い。特に安いのが食い物。
例えば上のイチゴ、1.99NZドル。日本円にして150円ぐらい。200円はしないw
野菜・肉もそんな感じでだいたい日本の半分以下で、なんでも買える感覚だ。その代わり、日本のものほどきれいじゃないけれど、それを気にしてるから日本の食い物ってバカみたいに高くなるんだなって実感する。
他の食い物もやっぱ安くて、例えば下のピザが2枚で13NZドル、やっぱ800円しないぐらい。
■食い物
なんでもある。ラーメン・イタリアン・スシ・中華料理・韓国料理・フレンチ…一通りそろっている。
もちろんマクドナルド・サブウェイ・ケンタッキー・バーガーキング・ピザハットなんて、アメリカ系ファストフードも一通りそろってる。ちなみにサイズはアメリカサイズ。
ただ、僕の住んでるQuay Streetってところは中心街で、やたらいいレストランとか多くて、一人で入るのはさびしい感じ。一人でサックリ入れるのはカフェとかになっちゃうんだよなー
ちなみにやたらめったらあるのがイタリアン・日本料理店…そして、なぜだかはわからないけどケバブ。本当にケバブ屋はそこらじゅうにある。なぜだ。
食い物の味つけは全体に塩味が控えめな印象を受ける。ただ、これはもともと日本料理は実は醤油のせいで結構塩分がきついからそう感じるだけかも知れない。
■環境がとんでもなくいい
これはある程度想像はしていた。日本の70%ほどの土地に400万人、約30分の1しか人口がないのだから、とんでもなく余裕があるので、仕事しやすいだろうとは想像していたけれど、ここまでいいというのはちょっと想像外だった。
あと、僕はアメリカ型のブースで区切られる仕事場はコミュニケーションを取りにくい、という意味で、ゲーム開発に対しては結構批判的なので、こういうフラットなフロアはありがたい。
でも10メートルも離れたところから椅子転がしてきて、前に来て"Hi, Hiro"とか話し出すのは止めてくれw
■タイムカードがない
これはマジでビックリした。初めて会社ついたとき、どっかで出退勤について説明されると思って待ってたら、結局、一度も説明なくてポカーン。契約書には9:30-18:30と書いてはあるのだけど、タイムカードないから、実際には9:30~10:00の間にオフィスにみんななんとなくばらばらとやってきて、5時ぐらいからバラバラと帰り始め、アルファ前とかそういうメンツを除くと、6:30にはだいたいいなくなってしまう。
これでいいのか…という気もするけれど、モロ実績主義で、1年ごとに再契約、しかもダメだと上が思ったら人事権のある人間はクビ切ってまるでかまわないって世界だ。別にそんなタイムカードで管理する必要はないって話なのだろう。
■システムはEA型
EA型ってのは、僕がEA型と呼んでいるだけで、ひとつのプロジェクトはプロジェクトマネージャー(プロデューサと呼ばれる)とゲームデザイナーが組んで仕事をしていく。
スタジオにはスタジオ全体の管理をするProduction Manager、ゲームデザイナーの管理をするDesign Director、プロデューサー全体を見るStudio Managerなんてあたりが上にいて、ここらへんがそれぞれ管理していくことになる。現実的には2-3プロジェクトに一人ついて、Studio Manager と Design Directorが全体を見ることになる。
めっちゃやりやすいのだけど、Studio Managerが超越出来るので脂汗だ。
■メンツは超がつくほど優秀
オークランドのAKL Studioはできたところの(出来てまだ半年ちょっとらしい)のスタジオで、スタッフも若ければ、チームも若いのだけど、ともかく驚いたのは、いる連中がとんでもなく優秀なことだ。
僕流の優秀か・優秀でないかの見極め方はとても簡単で、ポイントは2つ。
第一に「言ったことをどれぐらいのスピードで理解するか?」、第二に「言ったことから、追加で何か(自分から)出てくるか?」という二つがとても大きな要素を占めている。
経験的な話をすると、イロイロな角度からじっくり考えるタイプ…言い換えるなら、答えをなかなか言わないヤツはいるけれど、優秀なヤツは、それでも理解そのものは電光石火で、単に答えを納得がいくまで考えるから、しゃべるまでが長いだけだ。
で、第一が理解力を示し(これは普通の意味での問題解決能力もだいたい示す)、第二がクリエイトする力を大雑把につかませてくれる。
で、仕事をしているデザイナーメンツは、だいたいどいつもこいつも、これがオバケ級。しかも、メチャクチャに勉強するときたもので、シャレになってない。
なんで、自分を雇ったのだろう、と思ってしまう(;´ω`)
んなわけで、とにもかくにもニュージーランドでの仕事も生活も始まっているのだった。
いや、クビにならなきゃいいなあw
コメント
7時までいれば、すごい遅いですねw
| 岩崎 | EMAIL | URL | 11/11/23 17:04 | P2KVJ/xU |
久しぶりにブログを覗きに来たらニュージーランドに旅立っておられたとは驚きました。
18:30にはみんな居なくなるというのも凄いですねえ
納期が迫っている時期でもそういう感じなのでしょうか。
岩崎さんの更なるご活躍を願っております。
18:30にはみんな居なくなるというのも凄いですねえ
納期が迫っている時期でもそういう感じなのでしょうか。
岩崎さんの更なるご活躍を願っております。
| shi | EMAIL | URL | 11/11/23 12:27 | XpMfGWwY |
>> ATM 様
雑に書くと、僕の住んでいるところは日本で言うと東京で、東京だとこの値段は全体に厳しいですw
もちろん探せばあるのですが、探さなくてそれが普通ってのが違うところですねw
雑に書くと、僕の住んでいるところは日本で言うと東京で、東京だとこの値段は全体に厳しいですw
もちろん探せばあるのですが、探さなくてそれが普通ってのが違うところですねw
| 岩崎 | EMAIL | URL | 11/11/19 08:30 | P2KVJ/xU |
その程度のピザなら日本でも1枚300円くらいで売ってるところはありますし、いちごだって、それくらいの大きさなら日本でも同じくらいの値段で買えますが、地域によっては違うんでしょうか。
しかし、さすがに土地が変わると働き方も変わりますね。ちょっとでも無能とみなされたら即クビというのは、のんびりした自分にはちょっと合いそうにないですが、羨ましくあります。
しかし、さすがに土地が変わると働き方も変わりますね。ちょっとでも無能とみなされたら即クビというのは、のんびりした自分にはちょっと合いそうにないですが、羨ましくあります。
| ATM | EMAIL | URL | 11/11/18 09:42 | Cy0vhed2 |
あー僕がマウスを語ると、ゲーミングマウスでもないのにメッチャ長くなってしまうのですが、これはこだわりではなくて、頑丈で壊れにくくて、持ってくるのが簡単だったって理由だけです。
僕自身のこだわりはサイズと自分の持ち方に合うかなんですが、このあたりは一度ブログに書いてみますw
僕自身のこだわりはサイズと自分の持ち方に合うかなんですが、このあたりは一度ブログに書いてみますw
| 岩崎 | EMAIL | URL | 11/11/18 07:56 | jL2fvUUo |
1枚目の写真のマウスが年代物っぽい?ですね
いわさきさんのこだわりなのですか?
いわさきさんのこだわりなのですか?
| ロジテッカー | EMAIL | URL | 11/11/18 00:23 | hmABV9Uc |
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