2010-04-07 Wed [ Ysを作った頃 ]
前回はコレ
過去記事の集合体はコレ
この話は1988-89年頃、PCエンジン版のイースを作るとき、僕が経験した話を出来るだけ正確に記録に残すつもりで書いている。ただし、これは
だから、当時の正確な記録ではない可能性はあるのは理解して欲しい。
今回は、かなり特殊な話なので、以下の文を読んでご了解ください。
僕はファルコムが整理した現在のイースの設定をもちろん尊重している。
ただし、現在のイースはオリジナルスタッフ(宮崎君・橋本君・倉本君・山根など)がファルコムを離脱してから長い年月が経った後、整理されたイースであり、多分、オリジナルスタッフの考えたイースとはかなりかけ離れた物になっている。
そこで、今回はオリジナルスタッフが「何を考えていたのか」を当時聞いた内容と、それが実際にイース1・2にどのように反映されたか、についてを書いていきたいと思う。
なお設定の話なので、全部ネタバレでイース1および2を知っていることを前提に話を書いているので、イースについて知らない人でプレイしようと思っている人は読まないことを強くお勧めしておく。
まずイース1以前の話から。
女神の出自は不明。有翼人とか全然関係ない。どっから来たんだと山根に聞いたら、一番の大元を考えたのは宮崎君で、彼はあんま深くは考えないから、その前はないと思いますよ、と言っていた。
(山根の言い方は「宮崎さんね、結構前とか後のことなんて考えないんですよ、ゴー」みたいな感じだったと思うが(笑))
この黒真珠を見つけたのか、作ったのかについては山根に聞いてもすごい曖昧だったので、まあ作ったってことにした。自然に出来たものを持ってきて何かの加工をしたんだと考えると第二、第三のダームが現れることになるのでヨロシクない。
神話的なテキストで海の底もぐって見つけたとかもあったりはしたが、そういうのではなく設定としてどこから来たのかが必要だったわけだが、ぶっちゃけ山根も宮崎君も「どこから黒真珠が来たか」は女神と同じで考えていなかったということだ。
なおイース1・2のオープニングのサルモン神殿の女神の間でドキャーンと浮いているのが黒真珠である。描いたのは山根で、あまりにデッカイもんでビックリしたんだが、彼のイメージとしては馬鹿でかい「魔法エネルギー炉」みたいなもんだったらしい。
クレリアは女神が黒真珠を使って作り出した…のか、銀を加工したのか、それともエステリアにあったものなのか、このあたりはさっぱりわからないので、ものすごく困った。しつこく聞くと「あとは任せた、ゴー」だったもんで、しょうがないからイース1・2では以下の設定を考えた。これは誰にも喋ってない設定だ(笑)
これがダーム。つまりダームは黒真珠そのもの。どうして黒真珠が意志を持ったのかはわからない。どうして魔物を生み出したのかもわからない。またダームがどうして女神を捕らえようとしたのか、についても分からない。
このあたりは分からないことだらけで、山根に聞いたら「まあ女神を捕らえれば、もっと魔法増えるとかそんなんじゃないすかね、ゴー」だった。
女神は、自分達もろとも黒真珠を封印した。
ここで超大事なのは
これは最近のイースでは標準化された設定らしいのだが、すいません、僕はクロニクルとかエターナルとかやってません。
じゃあ、どうして2でアドルはイースに飛んだんだ? という疑問が出てくるが、これには、元は「こうだった」という設定があるので、以下に説明していく。
イース1のボス6体はイースの神官6人に対応している。つまり、イース1のボスはダームを魔物の王として魔物側の神官6匹がいる対応関係が作られていた。
つまりダームと女神は鏡の関係、ボスと神官も鏡の関係ということだ。
これが現在のファルコムの公式設定に反映されているかは知らないが、疑いもなく山根はそのつもりで作っていたし、宮崎君も間違いなく理解していたと思う。
山根はPC版でそれを表現したくてボス部屋の扉にイースの紋章を書き込んだりしたわけだが、さっぱり見えない(グラフィックチーフの進藤司が「こんなんわかるわけないべや! 山根君!」と叫んでいたのを、すごく印象的に覚えている)。
そこでイース1・2では、まずボスだと分かるようにドアを大きくし、ついている紋章を見やすくして、さらにボス部屋の床にイースの紋章を書くことで対応関係をわかりやすくした。また対応する神官の位置(誰が誰だったかは残念なことに忘れた)がハイライトされた形にしたわけだ。ちなみにこの悪事を働いたのはグラフィックチーフの進藤司である。(なおボスの扉を大きくしたのは見ただけでボスだと分かるようにしたのも理由の一つだ)
ところでクロニクルなどで床に紋章が書かれているが、対応している位置がハイライトしていないようで、単に1・2で書かれているからコピーされている…ということなのかなと思ったのだが、どうなんでしょ? やった人。
余談はともかく、イース1のボスは神官に対応していたのが大事なポイント。これがイースに飛んだ理由にかかわっている。
もともとはイースは「ヴァジュリオン(廃鉱ボス)を倒したら空に飛ぶ予定だった」。つまり地上を守る神官に対応するボスが3匹、そして裏切り者のダルク・ファクト。
イースの国に残りの3匹。これを倒して、ダームのところに行く…という構成だったわけだ(ちなみにダレスがもともといたのかは知らない)。
ところがいろいろあって、予定が狂いイース1でボスを全部使い切ることになってしまったわけだ。
そのために「空になぜ行くのか?」が分かりにくくなっているわけだ。
作っている当時、山根に「どう考えてもイースに飛ぶ必要ないんじゃないし、空のイースにいるボスって何よ?」と聞いたとき「飛ばないとかっこ悪いんですよ、ゴー」だったし「空のボスはねー俺もわからないんですよねー」なんて答えしか出てこなかった。
結局、空に飛ぶストーリーはそのままにしたけれど、どうして空に行くのかについては曖昧になってしまったわけだ(もちろん劇的だから満点だが)。
そこでどうしてイースに行かなければいけなかったか? についてのイース1・2でのオリジナルの理由が以下。
ちなみに魔法を封印したイースがどうして魔法の力で空を飛んでたんだよ? という質問には、山根先生「まあ、いいじゃないっすか、ゴー」と言っていた。
今の設定ではどうかはわからないが、当時の設定はこうなっていた。
そしてダームの塔は「逃げようとするイースの国」に向かって、追いつこうとした魔物達の最後のあがき…という設定だった。
ところで、イースの本の中身についてちょっと書いておく。
内容は過去の災厄についていい加減な間違いの文と、Twitterか素人の日記兼ブログかといいたくなる、断片的な情報で書き直したくてしょうがなかったので、山根に「なんでこうなったんだ」とボヤいたら「俺もなんとかしたかったんですけど、ダームの塔って人がいないから、ゲームのヒントにしないとしょうがなかったんすよ、ゴー」と言っていた。
結局、当時はイースはある意味、オリジナルが非常に神聖視されていたゲームだったので、書き直しはあきらめざるを得なかった。
悔しかったので、海外版ではかなり手を入れた。
さて、そして800年の月日が流れたわけだが…えれー疲れたので、次回に続く。
過去記事の集合体はコレ
この話は1988-89年頃、PCエンジン版のイースを作るとき、僕が経験した話を出来るだけ正確に記録に残すつもりで書いている。ただし、これは
1)21年前の話で、記憶違いの可能性は十分にある。
2)僕が体験したり思ったりしたことを書くようにしているが、伝聞情報(二次情報程度)もある。
2)僕が体験したり思ったりしたことを書くようにしているが、伝聞情報(二次情報程度)もある。
だから、当時の正確な記録ではない可能性はあるのは理解して欲しい。
今回は、かなり特殊な話なので、以下の文を読んでご了解ください。
僕はファルコムが整理した現在のイースの設定をもちろん尊重している。
ただし、現在のイースはオリジナルスタッフ(宮崎君・橋本君・倉本君・山根など)がファルコムを離脱してから長い年月が経った後、整理されたイースであり、多分、オリジナルスタッフの考えたイースとはかなりかけ離れた物になっている。
そこで、今回はオリジナルスタッフが「何を考えていたのか」を当時聞いた内容と、それが実際にイース1・2にどのように反映されたか、についてを書いていきたいと思う。
なお設定の話なので、全部ネタバレでイース1および2を知っていることを前提に話を書いているので、イースについて知らない人でプレイしようと思っている人は読まないことを強くお勧めしておく。
なお、曖昧だったところをイース1・2ではどのように最終的に決めたかをこの色のワクの中に書いておく
まずイース1以前の話から。
1)どっからともなく女神がやってきて、ゆるやかな宗教国家が出来る。
女神の出自は不明。有翼人とか全然関係ない。どっから来たんだと山根に聞いたら、一番の大元を考えたのは宮崎君で、彼はあんま深くは考えないから、その前はないと思いますよ、と言っていた。
(山根の言い方は「宮崎さんね、結構前とか後のことなんて考えないんですよ、ゴー」みたいな感じだったと思うが(笑))
自分の設定では、女神は別の次元からやってきた生命体。というのも、自分はどうしてもいろんな保存則が気になる人で「魔法はどないして機能するのか」とかそういう物理的なところがすごく気になってしまうのだ
2)女神が魔法の元になる黒真珠を作る。
この黒真珠を見つけたのか、作ったのかについては山根に聞いてもすごい曖昧だったので、まあ作ったってことにした。自然に出来たものを持ってきて何かの加工をしたんだと考えると第二、第三のダームが現れることになるのでヨロシクない。
神話的なテキストで海の底もぐって見つけたとかもあったりはしたが、そういうのではなく設定としてどこから来たのかが必要だったわけだが、ぶっちゃけ山根も宮崎君も「どこから黒真珠が来たか」は女神と同じで考えていなかったということだ。
なおイース1・2のオープニングのサルモン神殿の女神の間でドキャーンと浮いているのが黒真珠である。描いたのは山根で、あまりにデッカイもんでビックリしたんだが、彼のイメージとしては馬鹿でかい「魔法エネルギー炉」みたいなもんだったらしい。
3)魔法と反応するクレリアが発見され、魔法文明爆発。
クレリアは女神が黒真珠を使って作り出した…のか、銀を加工したのか、それともエステリアにあったものなのか、このあたりはさっぱりわからないので、ものすごく困った。しつこく聞くと「あとは任せた、ゴー」だったもんで、しょうがないからイース1・2では以下の設定を考えた。これは誰にも喋ってない設定だ(笑)
エステリアで「銀」という名前でクレリアが掘り出されたということは、クレリアは銀そっくりだったはず。それに金の台座も出てくるから金銀があったと考えるのが素直だ。言い換えるならクレリアは金銀の専門の業者でも区別がつかないレベルで銀とそっくりだったということになる。
そこで考えられるクレリアの姿を考えると「銀を魔法に曝すことで、クレリア化(放射能のイメージ)」か「クレリアという銀にものすごくよく似た(実質区別不可能な)金属があり、これには魔法と反応する特性があった」の2つになる。
前者を取る方が楽だったのだが、前者を取ると「じゃあ魔法には半減期があるのか?」とか変な問題が出てくるので、僕は後者を取ることにした。
そこで自然界には存在しない銀の同位体で銀から魔法と反応する事実が判明し分離されたものだ…というのが僕のクレリアの設定だ。
もちろん発見したのは(作りだしたのは)神官。
そこで考えられるクレリアの姿を考えると「銀を魔法に曝すことで、クレリア化(放射能のイメージ)」か「クレリアという銀にものすごくよく似た(実質区別不可能な)金属があり、これには魔法と反応する特性があった」の2つになる。
前者を取る方が楽だったのだが、前者を取ると「じゃあ魔法には半減期があるのか?」とか変な問題が出てくるので、僕は後者を取ることにした。
そこで自然界には存在しない銀の同位体で銀から魔法と反応する事実が判明し分離されたものだ…というのが僕のクレリアの設定だ。
もちろん発見したのは(作りだしたのは)神官。
4)ところが黒真珠が意志を持ち魔物を生み出して、女神を捕らえようとする。
これがダーム。つまりダームは黒真珠そのもの。どうして黒真珠が意志を持ったのかはわからない。どうして魔物を生み出したのかもわからない。またダームがどうして女神を捕らえようとしたのか、についても分からない。
このあたりは分からないことだらけで、山根に聞いたら「まあ女神を捕らえれば、もっと魔法増えるとかそんなんじゃないすかね、ゴー」だった。
5)女神が反撃して、黒真珠を地下で封印
女神は、自分達もろとも黒真珠を封印した。
ここで超大事なのは
- 女神二人は実は地下(イースではない)にいて、ダームを封印した。
- 封印していた場所は廃坑の奥、ヴァジュリオン(コーモリ)と戦った場所の先である。
- つまりダームはあの先にいた。
これは最近のイースでは標準化された設定らしいのだが、すいません、僕はクロニクルとかエターナルとかやってません。
じゃあ、どうして2でアドルはイースに飛んだんだ? という疑問が出てくるが、これには、元は「こうだった」という設定があるので、以下に説明していく。
イース1のボス6体はイースの神官6人に対応している。つまり、イース1のボスはダームを魔物の王として魔物側の神官6匹がいる対応関係が作られていた。
つまりダームと女神は鏡の関係、ボスと神官も鏡の関係ということだ。
これが現在のファルコムの公式設定に反映されているかは知らないが、疑いもなく山根はそのつもりで作っていたし、宮崎君も間違いなく理解していたと思う。
山根はPC版でそれを表現したくてボス部屋の扉にイースの紋章を書き込んだりしたわけだが、さっぱり見えない(グラフィックチーフの進藤司が「こんなんわかるわけないべや! 山根君!」と叫んでいたのを、すごく印象的に覚えている)。
そこでイース1・2では、まずボスだと分かるようにドアを大きくし、ついている紋章を見やすくして、さらにボス部屋の床にイースの紋章を書くことで対応関係をわかりやすくした。また対応する神官の位置(誰が誰だったかは残念なことに忘れた)がハイライトされた形にしたわけだ。ちなみにこの悪事を働いたのはグラフィックチーフの進藤司である。(なおボスの扉を大きくしたのは見ただけでボスだと分かるようにしたのも理由の一つだ)
ところでクロニクルなどで床に紋章が書かれているが、対応している位置がハイライトしていないようで、単に1・2で書かれているからコピーされている…ということなのかなと思ったのだが、どうなんでしょ? やった人。
余談はともかく、イース1のボスは神官に対応していたのが大事なポイント。これがイースに飛んだ理由にかかわっている。
もともとはイースは「ヴァジュリオン(廃鉱ボス)を倒したら空に飛ぶ予定だった」。つまり地上を守る神官に対応するボスが3匹、そして裏切り者のダルク・ファクト。
イースの国に残りの3匹。これを倒して、ダームのところに行く…という構成だったわけだ(ちなみにダレスがもともといたのかは知らない)。
ところがいろいろあって、予定が狂いイース1でボスを全部使い切ることになってしまったわけだ。
そのために「空になぜ行くのか?」が分かりにくくなっているわけだ。
作っている当時、山根に「どう考えてもイースに飛ぶ必要ないんじゃないし、空のイースにいるボスって何よ?」と聞いたとき「飛ばないとかっこ悪いんですよ、ゴー」だったし「空のボスはねー俺もわからないんですよねー」なんて答えしか出てこなかった。
結局、空に飛ぶストーリーはそのままにしたけれど、どうして空に行くのかについては曖昧になってしまったわけだ(もちろん劇的だから満点だが)。
そこでどうしてイースに行かなければいけなかったか? についてのイース1・2でのオリジナルの理由が以下。
どうしてレアがアドルに言わなかったのかというと「神官に対応する6匹のボスを全部倒さなければ、フィーナの記憶がよみがえらないから。ついでにアドルのテストも兼ねて」
アドルが空に飛ばなければならなかった理由は「サルモンの神殿経由で(つまりイース中枢経由で)ないと最後の結界の内側に入れなかったから」
この最後の結界がダームが廃鉱の底から出てこれなかった理由だったし、ヴァジュリオンを倒したとき扉が見えなかった理由。そして女神はアドルより一足先に向かって、結界の強化をするつもりが、ダームに逆に封印されたと。そしてダームは外に出る寸前でアドルにやられた…とすれば、説明はつく。
空のイースのボスはアドルを倒すためにダレスが差し向けた刺客。
と、一応、これで全ての説明がつくので、スッキリしてイース1・2を作った。もちろんこんな当時の自分のオリジナルになってしまうような説明は一切入れていないが、少なくとも自分的には納得のいく展開だった
アドルが空に飛ばなければならなかった理由は「サルモンの神殿経由で(つまりイース中枢経由で)ないと最後の結界の内側に入れなかったから」
この最後の結界がダームが廃鉱の底から出てこれなかった理由だったし、ヴァジュリオンを倒したとき扉が見えなかった理由。そして女神はアドルより一足先に向かって、結界の強化をするつもりが、ダームに逆に封印されたと。そしてダームは外に出る寸前でアドルにやられた…とすれば、説明はつく。
空のイースのボスはアドルを倒すためにダレスが差し向けた刺客。
と、一応、これで全ての説明がつくので、スッキリしてイース1・2を作った。もちろんこんな当時の自分のオリジナルになってしまうような説明は一切入れていないが、少なくとも自分的には納得のいく展開だった
ちなみに魔法を封印したイースがどうして魔法の力で空を飛んでたんだよ? という質問には、山根先生「まあ、いいじゃないっすか、ゴー」と言っていた。
6)ところが女神が消え、なぜかはわからないが魔物が消えたことしかわかっていない神官たちは日記かTwitterのログとしか思えないイースの本を記述し、クレリアを封印し、イースを空に飛ばして、魔物から逃げた。
今の設定ではどうかはわからないが、当時の設定はこうなっていた。
そしてダームの塔は「逃げようとするイースの国」に向かって、追いつこうとした魔物達の最後のあがき…という設定だった。
ところで、イースの本の中身についてちょっと書いておく。
内容は過去の災厄についていい加減な間違いの文と、Twitterか素人の日記兼ブログかといいたくなる、断片的な情報で書き直したくてしょうがなかったので、山根に「なんでこうなったんだ」とボヤいたら「俺もなんとかしたかったんですけど、ダームの塔って人がいないから、ゲームのヒントにしないとしょうがなかったんすよ、ゴー」と言っていた。
結局、当時はイースはある意味、オリジナルが非常に神聖視されていたゲームだったので、書き直しはあきらめざるを得なかった。
悔しかったので、海外版ではかなり手を入れた。
さて、そして800年の月日が流れたわけだが…えれー疲れたので、次回に続く。
コメント
銀とクレリアの違いに関しては、これは僕の1989年当時、イースを作っていたときの設定で、他の本に関係しているとか影響していることはありません。
どうして、このようなオリジナルな設定が出来たかというと、これは僕が山根に「結局、銀とクレリアの違いってなんなのよ?」と聞いて、曖昧だったため作った設定で、多分、当時、宮崎君も山根も本当の意味で、銀とクレリアの違いについて突き詰めていなかったと思います。
つまり、当時の作者の設定が曖昧で、かつ設定がしっかりと固まらないうちに、みんな会社を辞めてしまったために、曖昧なまま、みんな適当に設定を作っていた、ということでしょう。ちなみにその本の中にはオリジナルのスタッフは誰も含まれていません。
どうして、このようなオリジナルな設定が出来たかというと、これは僕が山根に「結局、銀とクレリアの違いってなんなのよ?」と聞いて、曖昧だったため作った設定で、多分、当時、宮崎君も山根も本当の意味で、銀とクレリアの違いについて突き詰めていなかったと思います。
つまり、当時の作者の設定が曖昧で、かつ設定がしっかりと固まらないうちに、みんな会社を辞めてしまったために、曖昧なまま、みんな適当に設定を作っていた、ということでしょう。ちなみにその本の中にはオリジナルのスタッフは誰も含まれていません。
| 岩崎 | EMAIL | URL | 10/11/23 12:49 | YalkyOBE |
初めまして。台湾の王中龍です。
銀とクレニアについて、聞きたい事がありますが、宜し
ければ教えていただけませんか。
私の持っている徳川書店の『イース大全書』では、こういう記事が載っています。
クレリアアーマー
クレリアはその後「銀(シルバー)」と呼ばれて人々に利用されているが、厳密に言えばクレリアと同じではない。化学的には同じだが、黒真珠の魔力をより強く秘めているものがクレリア、そして弱いものが銀なのである。
この記事によると、銀も魔法と反応する特性があるそうです。それは岩崎はんの考えている設定とは食い違いがあります。ゲームから読み取れたメセージとも矛盾するところがあります。(ダビーの書ではクレリアを地下深く封じると明記しています。ダーム塔で、レアはクレリアしかダメージを与えられませんと言っています。銀に関するメッセージは一切ありません。ふつう「銀=クレリア」と思われます。)その事について、岩崎さんはどう思われますか?
ちなみに、徳川書店の『イース大全書』は、ライターに深沢美潮、田中利昭、中村泰宏、山崎拓、小峯徳司、長野真教、丸山秀樹、高橋恭、山本裕志と名を載っています。実際どなたはイースの開発と関係しているかは、教えていただければ幸いです。
銀とクレニアについて、聞きたい事がありますが、宜し
ければ教えていただけませんか。
私の持っている徳川書店の『イース大全書』では、こういう記事が載っています。
クレリアアーマー
クレリアはその後「銀(シルバー)」と呼ばれて人々に利用されているが、厳密に言えばクレリアと同じではない。化学的には同じだが、黒真珠の魔力をより強く秘めているものがクレリア、そして弱いものが銀なのである。
この記事によると、銀も魔法と反応する特性があるそうです。それは岩崎はんの考えている設定とは食い違いがあります。ゲームから読み取れたメセージとも矛盾するところがあります。(ダビーの書ではクレリアを地下深く封じると明記しています。ダーム塔で、レアはクレリアしかダメージを与えられませんと言っています。銀に関するメッセージは一切ありません。ふつう「銀=クレリア」と思われます。)その事について、岩崎さんはどう思われますか?
ちなみに、徳川書店の『イース大全書』は、ライターに深沢美潮、田中利昭、中村泰宏、山崎拓、小峯徳司、長野真教、丸山秀樹、高橋恭、山本裕志と名を載っています。実際どなたはイースの開発と関係しているかは、教えていただければ幸いです。
いわさきさん、こんにちは。
遅くなりましたが、一連の記事を拝読しました。
私の方の一方的な話ですが、いわさきさんのイースの話は、Nifty時代に聞いて以来。
なんだか、熱いものが蘇った気がします。
いわさきさんの作品に対する情熱が感じられて、嬉しく思っています。
さて、
イース1だけで考えれば、イースの本に書かれている6体の魔物は、ダルク・ファクト以外の
6体(5体+1組)ということで全くシンプルなのですが、イース2もダーム以外は6体いるし、
後付の設定があるので混乱していました。
特に、イース1のボスは皆、神官と同じ姓の別名があるという設定が、特に説明されたことが
ないままエターナルで取り込まれて、気になっていました。
(単なる別名なのか、人間の名前なのか?深読みしすぎ?)
で、そうなると天空のボスは何なの?と、同じ疑問を持っていたのですが、
オリジナルスタッフが「わからない」というのであれば、一応自分の中で決着しました。
新たに創り出された、伝承には無いヤツ、くらいに思っておきます…。
空に飛んだのは「イースの力を結集」とか言ってたので、そのためだと理解していました。
ところで、イース・オリジンでは、特別な魔物とされているのは、1のボス6体では
ありません。(1から4体、2の2体だったかな…)
ちょっとガックリ来たことは来たし、さらに混乱の元になったのですが、まぁ、
オリジン設定はオリジン設定でアリか、くらいに。多分これが現行設定ですかね。
それでは失礼します。
遅くなりましたが、一連の記事を拝読しました。
私の方の一方的な話ですが、いわさきさんのイースの話は、Nifty時代に聞いて以来。
なんだか、熱いものが蘇った気がします。
いわさきさんの作品に対する情熱が感じられて、嬉しく思っています。
さて、
イース1だけで考えれば、イースの本に書かれている6体の魔物は、ダルク・ファクト以外の
6体(5体+1組)ということで全くシンプルなのですが、イース2もダーム以外は6体いるし、
後付の設定があるので混乱していました。
特に、イース1のボスは皆、神官と同じ姓の別名があるという設定が、特に説明されたことが
ないままエターナルで取り込まれて、気になっていました。
(単なる別名なのか、人間の名前なのか?深読みしすぎ?)
で、そうなると天空のボスは何なの?と、同じ疑問を持っていたのですが、
オリジナルスタッフが「わからない」というのであれば、一応自分の中で決着しました。
新たに創り出された、伝承には無いヤツ、くらいに思っておきます…。
空に飛んだのは「イースの力を結集」とか言ってたので、そのためだと理解していました。
ところで、イース・オリジンでは、特別な魔物とされているのは、1のボス6体では
ありません。(1から4体、2の2体だったかな…)
ちょっとガックリ来たことは来たし、さらに混乱の元になったのですが、まぁ、
オリジン設定はオリジン設定でアリか、くらいに。多分これが現行設定ですかね。
それでは失礼します。
| ATZ666 | EMAIL | URL | 10/09/23 23:17 | SGXQ5DYI |
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