2011-07-16 Sat [ レビュー::ゲーム ]
ポイソフトの3DSの『ひゅーストン』というゲームにしばらくハマっていたので、ちょっとレビューなどしたい。
さて、『ひゅーストン』は3DSのeショップで販売中のダウンロードソフトだ。
お値段は500円と結構お手軽だ(スマホの世界を見慣れていると、これでも少し高く感じてしまうのが恐ろしい)。
公式サイトはコチラ。http://www.poisoft.co.jp/hyu_stone/
どんな内容かというと…まあこのブログを見られる人なら、公式サイトを見ればわかると思うのだけど…それじゃレビューにならないw
というわけで、ゲーム内容を簡単に説明してみよう。
1)井戸に投げ込まれた「何か」を操作して
2)井戸の中にある様々な障害を避けながら落ちていき
3)井戸の底に(出来るだけ速く)到達する
4)井戸の底に落ちるまでにHPがなくなったらゲームオーバー。
と、こういうゲームになる。
井戸って単語をコースに置き換え「何か」を車に置き換えれば「コースに置かれた車を操作して、コース上の様々な障害を避けながら、ゴール(底)に出来るだけ速く到達するゲーム」と内容を書き換えることが出来る。
つまりカーレースやレールシューティングと呼ばれるジャンルの変形で、そしてさらに書くとナムコの名作、サンダーセプターのアレンジでもあったりするわけだけれど、このゲーム、偉いのは「井戸」という設定だ。
この「井戸」って設定が偉い理由は2つある。
一つは制作リソース(作り手の持っている人的・期間的・金額的な資源程度の意味)の都合。
この手のゲームを作るとき一番手間が掛かるのはコース設計(レベルデザイン)だ。
これはPS2でカーレース作って、ちょっとえらい目にあったので断言出来るのだけど、もう本当に手間がかかる。PS2のカーレースで1個コースのデザインが終わるまで数ヶ月/1人、さらにチューニングまで入れればもっとの世界で、間違っても500円では売れない。
これを基本が直線の井戸にすると、レベルデザイン=用意されているギミックの配置になるので、仕事を極めて単純化出来る(さらに書くとギミックの配置を基本距離で設定出来るようになるのでレベルデザインそのものも単純化される)。
しかも、井戸は普通真っ直ぐなので曲がりくねっていなくても誰も文句を言わない。
もう一つの理由はゲームのシンプルさを保つためだ。
コースを曲げるとそれだけでゲームの難易度が大幅に上がる。
曲げた瞬間、どうしても加速減速が欲しくなるし、なんだかわかんねーけどドリフトしたくなったり、場合によってはミサイル撃ちたくなったり、ショートカット作りたくなるかも知れない。
ところがそれは使うボタンを増やし、ゲームを複雑にする道で、単純なゲームではなくなっていく。
このゲームは落ちる=加減速のコントロールがほぼ効かない=単純にアナログパッドのみの操作で避けるだけで済むように出来ている。
そのシンプルな面白さが失われることを考えると、コストをかけてコースを曲げて複雑にするメリットは微妙だ。ならば本物のチューブ型のシューティングかカーレースでも作る方がよほどいいだろう。
つまりダウンロードで実現可能なシンプルでわかりやすいゲームデザインをした結果、最初に書いた3つの要素(+1個のゲームオーバー条件)を持ったゲームになったのだろうと僕は推測しているわけだ。
この手のシンプルさを重視するゲームデザインはスマートフォン・ブラウザなどの低価格ソフトではとても良くあるスタイルで「どうしてこのゲームになり、どうしてこういうデザインになったのか?」を考える上で、とてもいい教材になっていると思う。
では、このゲーム、勉強になるのはともかくとして、面白いのか? というと、とても面白くてしかもお手軽で素晴らしい。
まず書いたとおり単純なので、まるでプレイする際の難しさがない。アナログパッド一個で落ちていく「何か」を操作して避けるだけでいいのだ。本当に難しいことは何もない。
しかも1面がせいぜい2分ほどで終わるので、本当にちょっとした合間にプレイすることが出来る。だからスリープさせておいて、立ち上げて、本当に短い時間の間にさっとプレイすることが簡単にできる。
ギミック自体は少ないのだけど、結構凝っていて、タイムを出そうとすると最適コースを考えなければならない。しかも完全なパターンゲームで覚えれば覚えるほどプレイが上手くなるうえに、本当にタイム狙いを始めると超シビアなプレイになるので、やり込みすることもまるで問題なく出来る。
といって下手な人に配慮がないわけではなく、HP無限のゴムボールがあれば、ともかく全面クリアすることが出来る。(全部で10面ある)
そして下手な人でも、前述したとおり完全なパターンゲームなので、だんだんうまくなる楽しさがある。
そんなわけで500円と考えると、とてもお買い得なソフトで、VCでゲームボーイのゲームを買うよりは、お勧めしたいなあと思うのだった。
さて、『ひゅーストン』は3DSのeショップで販売中のダウンロードソフトだ。
お値段は500円と結構お手軽だ(スマホの世界を見慣れていると、これでも少し高く感じてしまうのが恐ろしい)。
公式サイトはコチラ。http://www.poisoft.co.jp/hyu_stone/
どんな内容かというと…まあこのブログを見られる人なら、公式サイトを見ればわかると思うのだけど…それじゃレビューにならないw
というわけで、ゲーム内容を簡単に説明してみよう。
1)井戸に投げ込まれた「何か」を操作して
2)井戸の中にある様々な障害を避けながら落ちていき
3)井戸の底に(出来るだけ速く)到達する
4)井戸の底に落ちるまでにHPがなくなったらゲームオーバー。
と、こういうゲームになる。
井戸って単語をコースに置き換え「何か」を車に置き換えれば「コースに置かれた車を操作して、コース上の様々な障害を避けながら、ゴール(底)に出来るだけ速く到達するゲーム」と内容を書き換えることが出来る。
つまりカーレースやレールシューティングと呼ばれるジャンルの変形で、そしてさらに書くとナムコの名作、サンダーセプターのアレンジでもあったりするわけだけれど、このゲーム、偉いのは「井戸」という設定だ。
この「井戸」って設定が偉い理由は2つある。
一つは制作リソース(作り手の持っている人的・期間的・金額的な資源程度の意味)の都合。
この手のゲームを作るとき一番手間が掛かるのはコース設計(レベルデザイン)だ。
これはPS2でカーレース作って、ちょっとえらい目にあったので断言出来るのだけど、もう本当に手間がかかる。PS2のカーレースで1個コースのデザインが終わるまで数ヶ月/1人、さらにチューニングまで入れればもっとの世界で、間違っても500円では売れない。
これを基本が直線の井戸にすると、レベルデザイン=用意されているギミックの配置になるので、仕事を極めて単純化出来る(さらに書くとギミックの配置を基本距離で設定出来るようになるのでレベルデザインそのものも単純化される)。
しかも、井戸は普通真っ直ぐなので曲がりくねっていなくても誰も文句を言わない。
もう一つの理由はゲームのシンプルさを保つためだ。
コースを曲げるとそれだけでゲームの難易度が大幅に上がる。
曲げた瞬間、どうしても加速減速が欲しくなるし、なんだかわかんねーけどドリフトしたくなったり、場合によってはミサイル撃ちたくなったり、ショートカット作りたくなるかも知れない。
ところがそれは使うボタンを増やし、ゲームを複雑にする道で、単純なゲームではなくなっていく。
このゲームは落ちる=加減速のコントロールがほぼ効かない=単純にアナログパッドのみの操作で避けるだけで済むように出来ている。
そのシンプルな面白さが失われることを考えると、コストをかけてコースを曲げて複雑にするメリットは微妙だ。ならば本物のチューブ型のシューティングかカーレースでも作る方がよほどいいだろう。
つまりダウンロードで実現可能なシンプルでわかりやすいゲームデザインをした結果、最初に書いた3つの要素(+1個のゲームオーバー条件)を持ったゲームになったのだろうと僕は推測しているわけだ。
この手のシンプルさを重視するゲームデザインはスマートフォン・ブラウザなどの低価格ソフトではとても良くあるスタイルで「どうしてこのゲームになり、どうしてこういうデザインになったのか?」を考える上で、とてもいい教材になっていると思う。
では、このゲーム、勉強になるのはともかくとして、面白いのか? というと、とても面白くてしかもお手軽で素晴らしい。
まず書いたとおり単純なので、まるでプレイする際の難しさがない。アナログパッド一個で落ちていく「何か」を操作して避けるだけでいいのだ。本当に難しいことは何もない。
しかも1面がせいぜい2分ほどで終わるので、本当にちょっとした合間にプレイすることが出来る。だからスリープさせておいて、立ち上げて、本当に短い時間の間にさっとプレイすることが簡単にできる。
ギミック自体は少ないのだけど、結構凝っていて、タイムを出そうとすると最適コースを考えなければならない。しかも完全なパターンゲームで覚えれば覚えるほどプレイが上手くなるうえに、本当にタイム狙いを始めると超シビアなプレイになるので、やり込みすることもまるで問題なく出来る。
といって下手な人に配慮がないわけではなく、HP無限のゴムボールがあれば、ともかく全面クリアすることが出来る。(全部で10面ある)
そして下手な人でも、前述したとおり完全なパターンゲームなので、だんだんうまくなる楽しさがある。
そんなわけで500円と考えると、とてもお買い得なソフトで、VCでゲームボーイのゲームを買うよりは、お勧めしたいなあと思うのだった。
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