2011-06-26 Sun [ レビュー::映画 ]
僕は韓国と日本を行き来するのにスターアライアンス、つまりアシアナ航空か、それとも全日空を使っている。もちろんマイレージの都合だけど、結構マイレージたまって嬉しいこともあるんだけど…このどちらも映画を見ることが出来る。で、僕は基本アシアナに乗っていて、まあ見てみるかと選んだ映画『パーシージャクソンとオリンポスの神々』。
なんでそんなものを見たんだ? という突っ込みはともかく、ハリーポッターの二番煎じの香りのする作品なのもともかく。そしてこれを見たのは2010年の初めだったのに、どうしてアップロードはこんな時期なのか…と突っ込みどころはたくさんあるけれど、それもともかくw
世の中いろいろな映画があるわけだけど、必要だと自分が思うのは葛藤。
葛藤というとエラソーだが、例えば誰かに負けた主人公が悩んで勝つ方針を見つけるとか、そういうラストのカタルシスに向かって繋いでいくためのシーンと思えばいい。面白いと思う映画は、そのバランスが優れていると思うことが多いが、パーシー君はそこが突き抜けている。
最初から最後まで、ただの一度も迷うことも悩むこともピンチになることもない。葛藤ゼロ。
…ごめん、最初の10分だけは悩んでいた。あとは一度も悩まないしピンチにならない、だ。
世の中、いろいろチート性能な主人公が走り回る映画はいくらでもあるけれど、この映画はその中でも最上級の部類に入ると思うぐらいパーシー君は圧倒的チート性能だ。
ギリシャ神話の神々が人間とセックスして出来た子供(デミゴッド/神様マガイってことになる)が実はそこらじゅうにいて、これのせいで事件が起こるって設定の世界なのだけど、スゴいのが「神様の位が上がるほど、子供はチート性能になるけど子供は出来にくい」って設定。
そしてパーシー君はほとんど最上位クラスの神様の子供なので、デフォルトレベルがすごい。他のメンツがレベル5ぐらいだとするとパーシー君は生まれたときからいきなりレベル60とか70とかある、ただのインチキ主人公。
そのうえ、みんなパーシー君がチートキャラだってことを知っていて、デミゴッド系ばかりが住んでいる学校でも速攻尊敬してくれる。
これがハリーポッターのように、人間界でいじめられてる描写があれば、もうちょっと感動もできるのかも知れないが、いじめられてる時間が10分もないので「はあサヨですか」としかいえないし、デミゴッド学校ではパーシー君に対立するキャラがさっぱりいなくて、ほとんど「エー」(対立したキャラもあっというまになパーシー様に畏れ入ってしまう)。
しかも、おそるべきことに、最上位クラスのパパ上様が、いつでもパーシー君の事を心配していて監視しているって設定なので、ちょっとピンチになると「パーシーよ、○○するのじゃ」とご宣託がパーシー君に飛んでくる(スゴいシーンになると「パーシーよ、お前はピンチじゃ」とまで教えてくれる)。するとパーシー君の秘められた廃人レベルのキャラ性能が爆発して、あっさり勝つ。ぶっちゃけこれの繰り返し映画。
正直、この設定でピンチになるとかあり得ないわけで、スティーブン・セガールがハリーポッターに出演しました…「沈黙の偽ハリーポッター」ってタイトルじゃない? と言いたくなってしまう。
一応、最後のバトルだけは少しは盛り上げようとしてるんだけど…まあ、セガール映画でも最後の敵はホッペに傷ついたりするしねw
あとポカーンなこととして、一応ネタバレなので明白に書くのは避けるけれど「どうしてゼウスがアレを盗んだのがパーシーだと思ったんだ?」&「悪役はどないしてアレをゼウスの手元から盗んだんだよ?」&「なんでアレをあっちに隠す? 作戦ヤバすぎね?」&「それが作戦なら、なんでパーシー妨害するの?」なんて、話の根幹にあたるところが、全く説明されていない+どう考えても破綻してるのも超気になる。
マクガフィンなのはわかるけれど、設定ある以上、そこらへんはちゃんと説明しないとマズいっしょーw
ぶっちゃけ悪役も善玉も脳みそが10グラムぐらいしかなくて、そのうえ、その10グラムも腐敗していると思えないストーリーで、オチまで含めてポカーンが延々連発する凄まじい内容。
「アクション映画に理屈は無用」という格言はあるけれど、ご都合主義にもほどがあるだろうといいたくなってしまった。
というわけで、あっしの評価。
映画館で2000円払った人…ご愁傷様。デートは失敗だったねw
レンタル400円…ご愁傷様。時間の無駄だったよねw
アシアナでタダで見る…ごめん、違う映画にしておけばよかったw
間違っても人にはお勧めできない映画でした、ええw
なんでそんなものを見たんだ? という突っ込みはともかく、ハリーポッターの二番煎じの香りのする作品なのもともかく。そしてこれを見たのは2010年の初めだったのに、どうしてアップロードはこんな時期なのか…と突っ込みどころはたくさんあるけれど、それもともかくw
世の中いろいろな映画があるわけだけど、必要だと自分が思うのは葛藤。
葛藤というとエラソーだが、例えば誰かに負けた主人公が悩んで勝つ方針を見つけるとか、そういうラストのカタルシスに向かって繋いでいくためのシーンと思えばいい。面白いと思う映画は、そのバランスが優れていると思うことが多いが、パーシー君はそこが突き抜けている。
最初から最後まで、ただの一度も迷うことも悩むこともピンチになることもない。葛藤ゼロ。
…ごめん、最初の10分だけは悩んでいた。あとは一度も悩まないしピンチにならない、だ。
世の中、いろいろチート性能な主人公が走り回る映画はいくらでもあるけれど、この映画はその中でも最上級の部類に入ると思うぐらいパーシー君は圧倒的チート性能だ。
ギリシャ神話の神々が人間とセックスして出来た子供(デミゴッド/神様マガイってことになる)が実はそこらじゅうにいて、これのせいで事件が起こるって設定の世界なのだけど、スゴいのが「神様の位が上がるほど、子供はチート性能になるけど子供は出来にくい」って設定。
そしてパーシー君はほとんど最上位クラスの神様の子供なので、デフォルトレベルがすごい。他のメンツがレベル5ぐらいだとするとパーシー君は生まれたときからいきなりレベル60とか70とかある、ただのインチキ主人公。
そのうえ、みんなパーシー君がチートキャラだってことを知っていて、デミゴッド系ばかりが住んでいる学校でも速攻尊敬してくれる。
これがハリーポッターのように、人間界でいじめられてる描写があれば、もうちょっと感動もできるのかも知れないが、いじめられてる時間が10分もないので「はあサヨですか」としかいえないし、デミゴッド学校ではパーシー君に対立するキャラがさっぱりいなくて、ほとんど「エー」(対立したキャラもあっというまになパーシー様に畏れ入ってしまう)。
しかも、おそるべきことに、最上位クラスのパパ上様が、いつでもパーシー君の事を心配していて監視しているって設定なので、ちょっとピンチになると「パーシーよ、○○するのじゃ」とご宣託がパーシー君に飛んでくる(スゴいシーンになると「パーシーよ、お前はピンチじゃ」とまで教えてくれる)。するとパーシー君の秘められた廃人レベルのキャラ性能が爆発して、あっさり勝つ。ぶっちゃけこれの繰り返し映画。
正直、この設定でピンチになるとかあり得ないわけで、スティーブン・セガールがハリーポッターに出演しました…「沈黙の偽ハリーポッター」ってタイトルじゃない? と言いたくなってしまう。
一応、最後のバトルだけは少しは盛り上げようとしてるんだけど…まあ、セガール映画でも最後の敵はホッペに傷ついたりするしねw
あとポカーンなこととして、一応ネタバレなので明白に書くのは避けるけれど「どうしてゼウスがアレを盗んだのがパーシーだと思ったんだ?」&「悪役はどないしてアレをゼウスの手元から盗んだんだよ?」&「なんでアレをあっちに隠す? 作戦ヤバすぎね?」&「それが作戦なら、なんでパーシー妨害するの?」なんて、話の根幹にあたるところが、全く説明されていない+どう考えても破綻してるのも超気になる。
マクガフィンなのはわかるけれど、設定ある以上、そこらへんはちゃんと説明しないとマズいっしょーw
ぶっちゃけ悪役も善玉も脳みそが10グラムぐらいしかなくて、そのうえ、その10グラムも腐敗していると思えないストーリーで、オチまで含めてポカーンが延々連発する凄まじい内容。
「アクション映画に理屈は無用」という格言はあるけれど、ご都合主義にもほどがあるだろうといいたくなってしまった。
というわけで、あっしの評価。
映画館で2000円払った人…ご愁傷様。デートは失敗だったねw
レンタル400円…ご愁傷様。時間の無駄だったよねw
アシアナでタダで見る…ごめん、違う映画にしておけばよかったw
間違っても人にはお勧めできない映画でした、ええw
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