2011-03-21 Mon [ 昔のこと ]
Twitterで
『ツイッターで見る、反原発の人ってヒステリックに叫ぶけど、背景知識が全くなく、仮にある場合でも全然間違っているとしか思えない知識ばかりなのはナゼなんだろう(;´ω`)』
と、ふっとぼやいたところ、
『「私は不安です!」を他の言葉で言い換えてるだけだからじゃないですかね。('ω')』
みたいな返事があり、フムフムと思うと同時に
『 ぶっちゃけ、今の反原発って「映画のスクリーンからジェイソンが飛び出してきて俺を刺したらどうするんだ!?」ってぐらい非合理なことばっかりいってるのでポカーンとなるのです('A`)』
(追記。もちろん反原発運動をしている人全てがこういうワケではない。たまたツイッター上で見たデマ拡大マシーンみたいな方々がそうだったというだけだ)
と、書いた瞬間に、電光のように思い出した、ちょっと面白い話を書きたい。
人は本当の恐怖を味わうと、顔は青いを通り越して白くなる。
さて、僕が25年ほど前に(初めて)就職したベンチャー企業で一緒に仕事をしていたヤツに、カッペって呼ばれている男がいた(うわお、なんと四半世紀たったわけだ)。
このカッペという男、僕が高校半ばのころからの腐れ縁。
こいつのバイトしていた新京極のおもちゃ屋でボードゲームやったり、テレビゲームやったり、さらに近くのゲーセンで物差しでハイパーオリンピックで超記録連発したり、バンゲリングベイでマイクをこする技を考え付いたり、三条の裏あたりにあったちょっとおいしい朝までやってる飲み屋で酒飲んだり、今はなくなった京都の喫茶店「ソラリス」で毎日コーヒー飲んでたり、二人でナンパして失敗したりしているうちに、やたら仲良くなってしまい、とうとう同じ会社に就職して一緒に仕事をするところまで行ってしまった。
さらに僕が会社を辞めた後、しばらくしてカッペも辞めて工画堂に入り、スーパーシュバルツシルトってPCエンジンスーパーCD版のゲームに関わり、メディアワークスの編集部で--
「カッペ、なんでこんなところいるんや?」
「スーパーシュバルツ作ったんや」
「え~~っ!?」
という会話の劇的な再開を果たすという、途方もないエピソード(全くの本当だ)があるのだが…そのカッペ君の若かりしころ、そう今から25年ほど昔のエピソードである。
それはともかくとして…
当時、僕らが勤めていた会社はあるビルの2Fにあって、そこで僕は毎日幸せにプログラムをしていた。
僕はといえば鼻っ柱の強い若造で自信満々で、今は効率が悪いから、どうしてもやらざるを得ないとき以外は絶対にやらない徹夜が楽しい…なんて、なんてのか大学祭の準備してて、しかも給料もらえるみたいなプロとアマチュアの感覚の入り混じった時代で、その日も遅くまで仕事する気まんまんだった。
そして、夜の10時ぐらいだったと思う。カッペの奴は
「ワサキ(当時、僕はこう呼ばれていた)、今日は俺はかえるわ」
と、言い残しオフィスから消えた。
オフィスは僕1人になりノンビリとプログラムしていると…20分ほどたったとき、ガラっとオフィスの扉が開いた。
見ると、そこにはカッペが本当に真っ白な顔色で立っていた。
「ワサキ、今日は会社泊まるわ」
「ど、どしたんだよ、カッペ、顔色真っ白やぞ!?」
カッペは僕の席の横までくると、座り込んで、事情を話し始めた。
当時、会社は東高円寺にあり、カッペは会社の近くの歩いて10分ほどのアパートに住んでいたのだが、東高円寺ってところは、当時は一歩入ると結構静かな場所で、そしてカッペのアパートはちょっと裏手の暗めの細い道を歩いたところにあった。
そして、カッペはその細い道を…ああ、細くても横に歩道と車道の分離をするための鉄製の手すりがあったのだが…ホイホイとアパートに向かって歩いていると…前にオヤジっぽい人影が立っていたのだと言う。
ちょうど街灯が後ろにあるせいで、オヤジの顔や姿のディテールはわからなかったけれど、ともかく上半身はトレシャツ、下半身はなんだか短パンみたいなものをはいていた。
ちょっと変な格好だな…とは思ったらしいが、カッペは気にせず近づいていき、オヤジまで距離数メートルに近づいたところで、突如オヤジは叫んだ。
「俺はキ●●イだあ~~っ!」
そして、右手に持っていたハンマーで鉄製の手すりをガーンと思い切りぶん殴った。
凄まじい音が近所に響き渡り、カッペはその場から一歩も動けなくなった。
カッペは口の中で「キ…キ●●イさんですか…わ、わかりましたから…」とつぶやきながら、オヤジから目を離さないようにジリジリと後ずさりし、距離が10メートルほどになったところで、全速力で逆戻りし、オフィスにたどり着いた…とこういう話だった(オヤジはカッペが見ている間、一歩も動かなかったらしい。ハンマーを叩きつけた姿勢のままだったそうだ)。
それを聞いた僕は、悪いと分かってはいたが、話のあまりの面白さにのた打ち回って笑ってしまったのだが、まあ当の本人は、おそっろしくて帰りたくなかったらしく、それから2日ほど会社に泊まりこんでいたし、それから後も夜帰る時は、やたらと怖がっていた。
全く嘘もいつわりもなく、25年前、真っ白な顔でオフィスに戻ってきたカッペのことを、今でも僕は昨日のことのように思いだせる。
そしてあの日、知ったのは「人は本当に怖い目にあうと、顔色は青を通り越して白くなる」ということなのだった。
『ツイッターで見る、反原発の人ってヒステリックに叫ぶけど、背景知識が全くなく、仮にある場合でも全然間違っているとしか思えない知識ばかりなのはナゼなんだろう(;´ω`)』
と、ふっとぼやいたところ、
『「私は不安です!」を他の言葉で言い換えてるだけだからじゃないですかね。('ω')』
みたいな返事があり、フムフムと思うと同時に
『 ぶっちゃけ、今の反原発って「映画のスクリーンからジェイソンが飛び出してきて俺を刺したらどうするんだ!?」ってぐらい非合理なことばっかりいってるのでポカーンとなるのです('A`)』
(追記。もちろん反原発運動をしている人全てがこういうワケではない。たまたツイッター上で見たデマ拡大マシーンみたいな方々がそうだったというだけだ)
と、書いた瞬間に、電光のように思い出した、ちょっと面白い話を書きたい。
人は本当の恐怖を味わうと、顔は青いを通り越して白くなる。
さて、僕が25年ほど前に(初めて)就職したベンチャー企業で一緒に仕事をしていたヤツに、カッペって呼ばれている男がいた(うわお、なんと四半世紀たったわけだ)。
このカッペという男、僕が高校半ばのころからの腐れ縁。
こいつのバイトしていた新京極のおもちゃ屋でボードゲームやったり、テレビゲームやったり、さらに近くのゲーセンで物差しでハイパーオリンピックで超記録連発したり、バンゲリングベイでマイクをこする技を考え付いたり、三条の裏あたりにあったちょっとおいしい朝までやってる飲み屋で酒飲んだり、今はなくなった京都の喫茶店「ソラリス」で毎日コーヒー飲んでたり、二人でナンパして失敗したりしているうちに、やたら仲良くなってしまい、とうとう同じ会社に就職して一緒に仕事をするところまで行ってしまった。
さらに僕が会社を辞めた後、しばらくしてカッペも辞めて工画堂に入り、スーパーシュバルツシルトってPCエンジンスーパーCD版のゲームに関わり、メディアワークスの編集部で--
「カッペ、なんでこんなところいるんや?」
「スーパーシュバルツ作ったんや」
「え~~っ!?」
という会話の劇的な再開を果たすという、途方もないエピソード(全くの本当だ)があるのだが…そのカッペ君の若かりしころ、そう今から25年ほど昔のエピソードである。
そのあともずっと工画堂にいた「らしい」のだが、僕とカッペがあったのは、そのスーパーシュバルツシルトのときが最後でまるで消息不明。
ただ、Twitterで工画堂を辞めた、とまでは聞いた。
おーいカッペ、連絡しろw 日本帰ったら、東京いるなら酒飲もうぜ。
ただ、Twitterで工画堂を辞めた、とまでは聞いた。
おーいカッペ、連絡しろw 日本帰ったら、東京いるなら酒飲もうぜ。
それはともかくとして…
当時、僕らが勤めていた会社はあるビルの2Fにあって、そこで僕は毎日幸せにプログラムをしていた。
僕はといえば鼻っ柱の強い若造で自信満々で、今は効率が悪いから、どうしてもやらざるを得ないとき以外は絶対にやらない徹夜が楽しい…なんて、なんてのか大学祭の準備してて、しかも給料もらえるみたいなプロとアマチュアの感覚の入り混じった時代で、その日も遅くまで仕事する気まんまんだった。
そして、夜の10時ぐらいだったと思う。カッペの奴は
「ワサキ(当時、僕はこう呼ばれていた)、今日は俺はかえるわ」
と、言い残しオフィスから消えた。
オフィスは僕1人になりノンビリとプログラムしていると…20分ほどたったとき、ガラっとオフィスの扉が開いた。
見ると、そこにはカッペが本当に真っ白な顔色で立っていた。
「ワサキ、今日は会社泊まるわ」
「ど、どしたんだよ、カッペ、顔色真っ白やぞ!?」
カッペは僕の席の横までくると、座り込んで、事情を話し始めた。
当時、会社は東高円寺にあり、カッペは会社の近くの歩いて10分ほどのアパートに住んでいたのだが、東高円寺ってところは、当時は一歩入ると結構静かな場所で、そしてカッペのアパートはちょっと裏手の暗めの細い道を歩いたところにあった。
そして、カッペはその細い道を…ああ、細くても横に歩道と車道の分離をするための鉄製の手すりがあったのだが…ホイホイとアパートに向かって歩いていると…前にオヤジっぽい人影が立っていたのだと言う。
ちょうど街灯が後ろにあるせいで、オヤジの顔や姿のディテールはわからなかったけれど、ともかく上半身はトレシャツ、下半身はなんだか短パンみたいなものをはいていた。
ちょっと変な格好だな…とは思ったらしいが、カッペは気にせず近づいていき、オヤジまで距離数メートルに近づいたところで、突如オヤジは叫んだ。
「俺はキ●●イだあ~~っ!」
そして、右手に持っていたハンマーで鉄製の手すりをガーンと思い切りぶん殴った。
凄まじい音が近所に響き渡り、カッペはその場から一歩も動けなくなった。
カッペは口の中で「キ…キ●●イさんですか…わ、わかりましたから…」とつぶやきながら、オヤジから目を離さないようにジリジリと後ずさりし、距離が10メートルほどになったところで、全速力で逆戻りし、オフィスにたどり着いた…とこういう話だった(オヤジはカッペが見ている間、一歩も動かなかったらしい。ハンマーを叩きつけた姿勢のままだったそうだ)。
それを聞いた僕は、悪いと分かってはいたが、話のあまりの面白さにのた打ち回って笑ってしまったのだが、まあ当の本人は、おそっろしくて帰りたくなかったらしく、それから2日ほど会社に泊まりこんでいたし、それから後も夜帰る時は、やたらと怖がっていた。
全く嘘もいつわりもなく、25年前、真っ白な顔でオフィスに戻ってきたカッペのことを、今でも僕は昨日のことのように思いだせる。
そしてあの日、知ったのは「人は本当に怖い目にあうと、顔色は青を通り越して白くなる」ということなのだった。
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