2016-12-25 Sun [ 日記 ]
「これはひどい」と思う中傷をインターネットで受けたら、反論するのではなく、出来るだけ早く弁護士に相談するべきです。
なぜならインターネットではデタラメ言い放題で、しかもデタラメを言うのは簡単ですが、訂正するのは大変です。
おまけにこちらが訂正しても、相手はまたデタラメを重ねるだけで、ただの賽の河原です。
デタラメを言う側に圧倒的に有利なのがインターネットとSNSで、潔白を示すための道具や議論の道具としては機能しません。
しかも、何も知らないくせに尻馬に乗って叩きたいだけの人が現れるので、被害も甚大です。
裁判に訴えれば、インターネットは全く匿名ではなくなります。
プロバイダやサービスはログを持っていますから、手間はかかりますが、相手を特定することができます。
ただしログの保存期間には制限があるので、泣き寝入りするより、反論をして被害を大きくするより、まず弁護士に相談して「負ける可能性は低いと考える」と言われたら、ためらわず、出来るだけ早く裁判を始めるべきです。
僕の場合には、弁護士ドットコムで、見つけて相談しました。
一番最初の相談はフォーム→メールで本当に気軽に相談できるので、さっさと専門家に相談するのを強くお勧めします。
僕は最初に見つかった虎ノ門法律経済事務所でお願いしました。
あっという間に返事が返ってきて、その日のうちに大雑把な打ち合わせ、あくる日の相談でした。
結果は素晴らしかったので、大いに宣伝したいわけであります。
実際に裁判をすると、だいたい6-12カ月かかると思います。
必要なコストは弁護士さんへの報酬コミで100万円を見ておけば安全だと思います。
裁判は
と、こういう過程です。
(2)でまず名誉毀損が認められ、(4)でそれが追認される形です。
つまり「かくかくしかじかの記事は名誉毀損なので、書いた人間のIP(会員情報)を開示しなさい」という形になるわけです。
それぞれの裁判に最短で3か月程度が必要なので、だいたい6カ月程度は最低必要ということになりますが、現実には裁判と裁判の間に1~2か月必要なので、最低ラインが8~10カ月だと思います。
最低2回ほぼ同じ内容の裁判をして勝たないといけないのですが、しょうがないでしょう。
加えて、理論的には損害賠償をした段階で、相手が今までの裁判所の判断を不服として認めず、訴訟になる可能性があります。
ですが、すでに「名誉毀損などが認められている=こちらの言い分と証拠を裁判所が認めている」ので、相手はよほどの証拠がないとひっくり返すことは出来ません。
ですから通常は相手が損害賠償を認めて(つまり裁判の結果に同意するということ)、まとまることになります。
もうちょっと詳しい流れを知りたい場合は、僕がお願いした虎ノ門経済法律事務所のネットの風評被害のところでも読んでください。
裁判がらみでつらいのは、反論すると反論権(反論権ではなく対抗言論だったっぽい。法律用語ムズい)を使ったことになり、名誉毀損が認められにくくなるルールです。
実際に防御する側は、必ずこれに近いロジックで防御するのが、裁判におけるセオリーだそうです。
例えば
「確かに名誉毀損に相当するが、Aさんはかくかくしかじかの反論をしているので、名誉はある程度回復されたと考えられる」
とか
「様々な意見がインターネットにはあり、Aさん自身は反論権を行使していないが、援護する人もおり(対抗言論がある)白黒がはっきりしない。だから、ここは裁判所が判断するべきではなく見守るべきだ」
というような具合です。
後者なんて詭弁すれすれのロジックだと思いますが、聞いたとき、法律の専門家ってのは頭がいいなと感心しました。
これがどうしてキツいのかというと、このルールは印刷物など個人の拡散力が低い時代に制定された物だと思うのですが、今のSNSでの拡散力はハンパではありません。
相手のデタラメがツイッターなどで拡散されるのを見て、なおかつ反論しないと、相手は言いたい放題です。
これが裁判の間ずっと続くので、正直、精神的には参るものがあります。
SNSでデタラメが拡散できる今では、法律のバランスがハードモードで、もうちょっとなんとかしてくれと思いますが、それが今のルールなんだから、その中で戦うしかありません。
では、裁判をして、勝っていいことはなにか?
正直、これだけだと思いますが、精神的には極めて落ち着けます。
少なくともSNSでワケのわからない闘争をするより、裁判をする方がはるかに良いと僕は思います。
名誉毀損の裁判なんてそうそうやるものでもないと思いますが、何かの判断の参考になれば幸いです。
なぜならインターネットではデタラメ言い放題で、しかもデタラメを言うのは簡単ですが、訂正するのは大変です。
おまけにこちらが訂正しても、相手はまたデタラメを重ねるだけで、ただの賽の河原です。
デタラメを言う側に圧倒的に有利なのがインターネットとSNSで、潔白を示すための道具や議論の道具としては機能しません。
しかも、何も知らないくせに尻馬に乗って叩きたいだけの人が現れるので、被害も甚大です。
裁判に訴えれば、インターネットは全く匿名ではなくなります。
プロバイダやサービスはログを持っていますから、手間はかかりますが、相手を特定することができます。
ただしログの保存期間には制限があるので、泣き寝入りするより、反論をして被害を大きくするより、まず弁護士に相談して「負ける可能性は低いと考える」と言われたら、ためらわず、出来るだけ早く裁判を始めるべきです。
当たり前ですが、弁護士さんはその職業倫理上「絶対勝てる」なんてことは言えません。
「勝てる公算が高い」とか「負ける可能性は極めて低い」程度の表現しかできないのです。
「勝てる公算が高い」とか「負ける可能性は極めて低い」程度の表現しかできないのです。
僕の場合には、弁護士ドットコムで、見つけて相談しました。
一番最初の相談はフォーム→メールで本当に気軽に相談できるので、さっさと専門家に相談するのを強くお勧めします。
僕は最初に見つかった虎ノ門法律経済事務所でお願いしました。
あっという間に返事が返ってきて、その日のうちに大雑把な打ち合わせ、あくる日の相談でした。
結果は素晴らしかったので、大いに宣伝したいわけであります。
実際に裁判をすると、だいたい6-12カ月かかると思います。
必要なコストは弁護士さんへの報酬コミで100万円を見ておけば安全だと思います。
ただし、大雑把には「負ける可能性が低い」状態なら、だいたいかかったお金は取り返せると考えて大丈夫かと思います。
ただしケースバイケースだと思うので、弁護士さんに聞いてみましょう。
なお弁護士さんによると最悪ケースでは150万円程度を見てくれ、とのことでした。これは裁判で必要な供託金がバラつくところが大きいです
ただしケースバイケースだと思うので、弁護士さんに聞いてみましょう。
なお弁護士さんによると最悪ケースでは150万円程度を見てくれ、とのことでした。これは裁判で必要な供託金がバラつくところが大きいです
裁判は
1)ブログやSNSのサービスにIP開示要求を行う(裁判する)。
2)裁判で勝つ(名誉毀損を認めてもらう)。
3)得たIPからプロバイダに対して利用者の開示要求を行う(裁判する) 。
4)裁判で勝つ(名誉毀損を認めてもらう)。
5)相手の情報を得て、損害賠償を行う。
2)裁判で勝つ(名誉毀損を認めてもらう)。
3)得たIPからプロバイダに対して利用者の開示要求を行う(裁判する) 。
4)裁判で勝つ(名誉毀損を認めてもらう)。
5)相手の情報を得て、損害賠償を行う。
と、こういう過程です。
(2)でまず名誉毀損が認められ、(4)でそれが追認される形です。
つまり「かくかくしかじかの記事は名誉毀損なので、書いた人間のIP(会員情報)を開示しなさい」という形になるわけです。
それぞれの裁判に最短で3か月程度が必要なので、だいたい6カ月程度は最低必要ということになりますが、現実には裁判と裁判の間に1~2か月必要なので、最低ラインが8~10カ月だと思います。
最低2回ほぼ同じ内容の裁判をして勝たないといけないのですが、しょうがないでしょう。
加えて、理論的には損害賠償をした段階で、相手が今までの裁判所の判断を不服として認めず、訴訟になる可能性があります。
ですが、すでに「名誉毀損などが認められている=こちらの言い分と証拠を裁判所が認めている」ので、相手はよほどの証拠がないとひっくり返すことは出来ません。
ですから通常は相手が損害賠償を認めて(つまり裁判の結果に同意するということ)、まとまることになります。
それまでの裁判で名誉毀損と裁判所が認めているのに、裁判所の認定をひっくり返せる証拠を揃えられるのか?
と質問を立てれば、答えはおのずと明らかでしょう。
と質問を立てれば、答えはおのずと明らかでしょう。
もうちょっと詳しい流れを知りたい場合は、僕がお願いした虎ノ門経済法律事務所のネットの風評被害のところでも読んでください。
裁判がらみでつらいのは、反論すると反論権(反論権ではなく対抗言論だったっぽい。法律用語ムズい)を使ったことになり、名誉毀損が認められにくくなるルールです。
実際に防御する側は、必ずこれに近いロジックで防御するのが、裁判におけるセオリーだそうです。
例えば
「確かに名誉毀損に相当するが、Aさんはかくかくしかじかの反論をしているので、名誉はある程度回復されたと考えられる」
とか
「様々な意見がインターネットにはあり、Aさん自身は反論権を行使していないが、援護する人もおり(対抗言論がある)白黒がはっきりしない。だから、ここは裁判所が判断するべきではなく見守るべきだ」
というような具合です。
後者なんて詭弁すれすれのロジックだと思いますが、聞いたとき、法律の専門家ってのは頭がいいなと感心しました。
これがどうしてキツいのかというと、このルールは印刷物など個人の拡散力が低い時代に制定された物だと思うのですが、今のSNSでの拡散力はハンパではありません。
相手のデタラメがツイッターなどで拡散されるのを見て、なおかつ反論しないと、相手は言いたい放題です。
これが裁判の間ずっと続くので、正直、精神的には参るものがあります。
SNSでデタラメが拡散できる今では、法律のバランスがハードモードで、もうちょっとなんとかしてくれと思いますが、それが今のルールなんだから、その中で戦うしかありません。
では、裁判をして、勝っていいことはなにか?
●「あれは名誉毀損でした」と裁判で認められたことを自分が発信できること
●「名誉毀損と認められた記事をもとにした記事」を削除してもらうのが極めて簡単になる
●同じ内容の記事に対しては名誉毀損を主張して、即時削除や損害賠償を要求できるようになる
●「名誉毀損と認められた記事をもとにした記事」を削除してもらうのが極めて簡単になる
●同じ内容の記事に対しては名誉毀損を主張して、即時削除や損害賠償を要求できるようになる
正直、これだけだと思いますが、精神的には極めて落ち着けます。
少なくともSNSでワケのわからない闘争をするより、裁判をする方がはるかに良いと僕は思います。
名誉毀損の裁判なんてそうそうやるものでもないと思いますが、何かの判断の参考になれば幸いです。
余談ですが、裁判をして、かつよ~く反応を見られたおかげで、インターネットで裁判について書いている人の大半が、名誉毀損の裁判で争われることが何で、どのようにして裁判は行われるのか、何一つ知らず適当なことを書いているのは、よくわかりました。
名誉毀損についても裁判についても本当にデタラメばかりで、都市伝説レベルです。
だから「これはひどい」と思ったら、外野の言うことは絶対に聞かず、また自分の知識も信じず、弁護士にさっさと相談するべきです。
名誉毀損についても裁判についても本当にデタラメばかりで、都市伝説レベルです。
だから「これはひどい」と思ったら、外野の言うことは絶対に聞かず、また自分の知識も信じず、弁護士にさっさと相談するべきです。
コメント
私はインターネットに初めて触れた時点から、嘘も百回言えば本当になる世界だな、恐ろしいな、と思っていました。
詳細は存じませんが今回の話を見ていると、この感覚は当たらずとも遠からず、ですねぇ…
詳細は存じませんが今回の話を見ていると、この感覚は当たらずとも遠からず、ですねぇ…
| dns8686 | EMAIL | URL | 16/12/28 01:00 | NgT9rM8g |
スーファミのSDガンダムGNEXTの二次創作物で
裁判を起こしました。
もちろん僕が勝訴しました。
相手はいまだに謝罪しませんが・・・。
裁判を起こしたおかげで毎日気持ち良く眠れます。
泣き寝入りしないで良かったです。
裁判を起こしました。
もちろん僕が勝訴しました。
相手はいまだに謝罪しませんが・・・。
裁判を起こしたおかげで毎日気持ち良く眠れます。
泣き寝入りしないで良かったです。
| Turbo-Duo | EMAIL | URL | 16/12/27 15:09 | Ggq/8JVY |
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