2016-09-14 Wed [ 昔のこと::ハドソン関係 ]
この前、twitterで「スターソルジャー30周年ですね」と言われ「あっ」と思って、せっかくだから30周年を記念して、イロイロ野沢さんに聞いてみた。
ちなみにこのブログに来る人で、これを知らない人はいない気がするけれど、一応お約束的に書いておくと『スターソルジャー』は1986/6/13にリリースされたファミコンの縦スクロールシューティングゲームで、第二回の全国キャラバンに使われたソフトで、約100万本を売り上げ、かつ高橋名人の16連射を印象付けたソフトでもある。
まず最初に制作が決まったのはいつ頃だったのか?
イタリックは僕が補ったところ。
野沢さんはどちらで開発を始めたのかわからない…と書いているけれど、これは間違いなく10月だと思う。
というのもコロコロコミックの1986年2月号で『スーパースターフォース』として第一報が掲載されている。
コロコロコミックは月刊誌なので、2月号は1月発売。ということは、1985年の12月末に校了。
しかも野沢さんのインタビュー(ハドソン北海道でのもの)なども掲載されているカラーの記事。
つまり1986年の初頭に開発を始めていたら、2月号に第一報を載せられるわけがない。
なので、開発が始まったのは1985年の10月頃だということになる。
ちなみに当時はハドソンは東京開発と札幌開発があるのだけど、『スターソルジャー』の開発は札幌で行われている。
開発するときの環境は?
「ソース」というのは85年にキャラバンに使われた『スターフォース』はテーカン(後にテクモ。現在のコーエーテクモ)のアーケードゲーム『スターフォース』の移植で、中本さんが移植作業を行っている。
だから、敵のアルゴリズムなどはソースを参考にしたのかな…と思ったら、そんなことはカケラもなかった。
「実機で動作するグラフィックのエディター」は、ハドソンで作られたファミコン+ROMシミュレータの開発機の上で直接動く実機ベースのグラフィックエディタのこと。グラフィックエディタの作者は中本さんで、色味が実機と同じになるメリットがあった。そして、このエディタは1987年ごろのPCエンジンの開発環境を作る際に整備されて出来上がったCE/DFが完成するまで使われていたらしい。
で、このグラフィックエディタを拡張してコースエディタを作ったわけだ。このコースエディタについては、後にまた取り上げたい。
CP/Mはゲーリーキルドールが作った8080用のOS。CP/MのZ80専用版はないのでハドソンでパッチしたか、それともCP/M-80の覚え違いかと思われる。
また、コスモターミナルDで開発した…というのはたぶん野沢さんの記憶違いだと思われる。
というのも、コスモターミナルDはCPUがMC6800系で、80系ではない。すなわちCP/Mは動かなかったはずなのだ。
当時ハドソンではシャープのX1も使われていたはずなんだけどな…と思ったところで、飛田さんの証言。
というわけで、曖昧なのだけど『スターソルジャー』はX1のCP/M+ACT65 もしくは PC-9801VシリーズもしくはPC-9801FのCP/M-86上でエミュレーションして開発していたと思われる。
この項目続く。
ちなみにこのブログに来る人で、これを知らない人はいない気がするけれど、一応お約束的に書いておくと『スターソルジャー』は1986/6/13にリリースされたファミコンの縦スクロールシューティングゲームで、第二回の全国キャラバンに使われたソフトで、約100万本を売り上げ、かつ高橋名人の16連射を印象付けたソフトでもある。
まず最初に制作が決まったのはいつ頃だったのか?
■野沢さん
発売の年(1986)のはじめか前年(1985)の10月だった気もするが、第一回ハドソン全国キャラバンの後だったのは間違いない。確か「来年のキャラバンはまたシューティングだよな」と誰かが言い始めたのがきっかけだが誰が言ったかは覚えてない。社長か専務(工藤兄弟)か営業?大里さんかも知れないけど、気がつけばやることになっていた。たぶん人選をしたのは中本氏かなー。わからんけどそんな感じ。
発売の年(1986)のはじめか前年(1985)の10月だった気もするが、第一回ハドソン全国キャラバンの後だったのは間違いない。確か「来年のキャラバンはまたシューティングだよな」と誰かが言い始めたのがきっかけだが誰が言ったかは覚えてない。社長か専務(工藤兄弟)か営業?大里さんかも知れないけど、気がつけばやることになっていた。たぶん人選をしたのは中本氏かなー。わからんけどそんな感じ。
イタリックは僕が補ったところ。
野沢さんはどちらで開発を始めたのかわからない…と書いているけれど、これは間違いなく10月だと思う。
というのもコロコロコミックの1986年2月号で『スーパースターフォース』として第一報が掲載されている。
コロコロコミックは月刊誌なので、2月号は1月発売。ということは、1985年の12月末に校了。
しかも野沢さんのインタビュー(ハドソン北海道でのもの)なども掲載されているカラーの記事。
つまり1986年の初頭に開発を始めていたら、2月号に第一報を載せられるわけがない。
なので、開発が始まったのは1985年の10月頃だということになる。
ちなみに当時はハドソンは東京開発と札幌開発があるのだけど、『スターソルジャー』の開発は札幌で行われている。
開発するときの環境は?
■野沢さん
ソース見たかって、当然見てない。見たのは実機で動作するグラフィックのエディターかなー。 それベースでコースエディターを実機で作り、大型ボスのBGかもそれで行った。
ソース見たかって、当然見てない。見たのは実機で動作するグラフィックのエディターかなー。 それベースでコースエディターを実機で作り、大型ボスのBGかもそれで行った。
「ソース」というのは85年にキャラバンに使われた『スターフォース』はテーカン(後にテクモ。現在のコーエーテクモ)のアーケードゲーム『スターフォース』の移植で、中本さんが移植作業を行っている。
だから、敵のアルゴリズムなどはソースを参考にしたのかな…と思ったら、そんなことはカケラもなかった。
「実機で動作するグラフィックのエディター」は、ハドソンで作られたファミコン+ROMシミュレータの開発機の上で直接動く実機ベースのグラフィックエディタのこと。グラフィックエディタの作者は中本さんで、色味が実機と同じになるメリットがあった。そして、このエディタは1987年ごろのPCエンジンの開発環境を作る際に整備されて出来上がったCE/DFが完成するまで使われていたらしい。
で、このグラフィックエディタを拡張してコースエディタを作ったわけだ。このコースエディタについては、後にまた取り上げたい。
■野沢さん
ファミコンの開発機材はcp/mーz80を使ってた。最初ね。
その後pc9801vmだったかな?それにcp/mー86が動いてたので、そこに8080-cp/mのact65を8080エミュレータで動作させてた。
act65の頭に1k程度のバイナリ追加している。これでエミュレータ付属のバイナリーに改造して使ってた。
改造者は私だ。
最初のCP/MマシーンはコスモターミナルDとか言ってた。
cp/mマシーンは中本氏か岡田さんが別なのを手配して当時値段がバカ高いHDDを使ってたよ。インターフェースがsasiだったかな?
ファミコンの開発機材はcp/mーz80を使ってた。最初ね。
その後pc9801vmだったかな?それにcp/mー86が動いてたので、そこに8080-cp/mのact65を8080エミュレータで動作させてた。
act65の頭に1k程度のバイナリ追加している。これでエミュレータ付属のバイナリーに改造して使ってた。
改造者は私だ。
最初のCP/MマシーンはコスモターミナルDとか言ってた。
cp/mマシーンは中本氏か岡田さんが別なのを手配して当時値段がバカ高いHDDを使ってたよ。インターフェースがsasiだったかな?
CP/Mはゲーリーキルドールが作った8080用のOS。CP/MのZ80専用版はないのでハドソンでパッチしたか、それともCP/M-80の覚え違いかと思われる。
また、コスモターミナルDで開発した…というのはたぶん野沢さんの記憶違いだと思われる。
というのも、コスモターミナルDはCPUがMC6800系で、80系ではない。すなわちCP/Mは動かなかったはずなのだ。
当時ハドソンではシャープのX1も使われていたはずなんだけどな…と思ったところで、飛田さんの証言。
■飛田さん
スターソルジャーの頃はX1のCP/Mだったように思う。98を使うようになったのはCPUをV30に差し替えてMS-DOSからCP/Mエミュレーターを動くように改造してからに思う。
ただ、もっと前の9801Fの頃にCPUを差し替えて使っていたから、すでに98を使っていた可能性ありますね。E.COMというコマンド経由で e act65 xxx.asm でした。
スターソルジャーの頃はX1のCP/Mだったように思う。98を使うようになったのはCPUをV30に差し替えてMS-DOSからCP/Mエミュレーターを動くように改造してからに思う。
ただ、もっと前の9801Fの頃にCPUを差し替えて使っていたから、すでに98を使っていた可能性ありますね。E.COMというコマンド経由で e act65 xxx.asm でした。
というわけで、曖昧なのだけど『スターソルジャー』はX1のCP/M+ACT65 もしくは PC-9801VシリーズもしくはPC-9801FのCP/M-86上でエミュレーションして開発していたと思われる。
この項目続く。
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