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ファミコンのスキャンラインのこと
たまたま見つけたサイト http://gikofami.fc2web.com が面白懐かしくて読んでしまったのだけど、この中にラスタースクロールのことが載っていた。

それで以下、サイトより引用。
ちなみにVBlank割り込みは240ラインまで描き終えて画面外の仮想の241ライン目を描くタイミングで発生します。 そして仮想の262ラインまで描いてから0に戻ります。(私が調べた限り262までのようですが、なぜ262なのかは、わかりません)

上のように書かれていて「ああ昔は遠くなりにけり」だなあと思ってしまった。

まず、仮想の241ライン目ではない。
ファミコンが接続されていたNTSCのテレビはスキャンライン=ラスターは525ラインある。
そして本来のNTSC信号では525ラインをインターレース描画で上から下に2回描くことで秒30フレームの画像を作るのだけど、ファミコンなどのテレビゲームマシンはテレビを騙して1フィールド(と表現する)の240ラインを(2回)使うことで、1/60秒毎に絵を作っていた。

では525÷2は? 答え=262.5

お分かりだろうが、仮想の262ライン目ではなく、NTSCで規定された走査線数までラスターを描画して、フィールドを終了していたわけだ。

こんなものはプログレッシブ当たり前、dot by dot当たり前な、この時代にはなんも意味が無いことだから、わからないのも当たり前なのだけど、いやはや昔は遠くなりにけりだよと笑ってしまったのだった。

※追記。
「仮想」のスキャンラインどころではなく、実在してたのは、昔のアナログテレビを見ていた人ならわかる。
電波が弱かったり、意図的に垂直同期をズラして、ゆっくりとスキャン位置がズレるようにすると、本来ならテレビに映らないVBLANKの領域まで実際に見ることが出来たのである。

|| 21:48 | comments (0) | trackback (0) | ||

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