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値段と価値
イースの本の電子版を出すとき、値段を迷った。
物理的な装丁のない本にいくらの値段をつけるべきか、簡単に書けば「印刷費のない同人誌にいくらの値段をつけるべきなのか?」という話だ。

安くていいという考え方もあって、結構迷ったのだけど、実際の本をコミケまで来て購入してくれた人に絶対に失礼だと思って、同じ値段をつけた。
そのかわり、実際の本を買ってくれた人には安くで出せるなら出したかったのだけど、残念なことにそういうことは出来ないので、いわば統一価格になった。つまり、僕は「この情報には600円ぐらいの価値があると考えており、それが気に入らない人は買わなくて構いません」と考えた、ということだ。

で、ameroadとか見てると、みんなすごく安い値段をつけているのだけど、正直、僕には「なぜ安い値段をつけるのか」わからない。
多分、安くしたほうが買ってくれるのではないか…という発想な気がするけれど、安くすれば売れる物じゃあないと思う。

なぜなら、そこにあるものは「他の人にとってはあってもなくてもいいもの」だ。
逆にいえば、心に響かなければ10円でもいらないし、ハマれば100000円でも買う物だ。
自分の信じる値段をつけたほうが後悔がなくていいと思うのだ。

もちろん自分の信じる値段が100円だというなら、それはそれで全く問題はないと思うけど、たいていはそうは思えないんだよね。

|| 20:35 | comments (1) | trackback (0) | ||

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コメント
電子書籍の場合「いつ消えてもおかしくない」という危険があることを考えると、多少割安にするのもアリなんじゃないでしょうか。
| こーいち | EMAIL | URL | 12/05/03 19:47 | RBUoxbso |
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