2018-07-28 Sat [ 同人のコト ]
タイトルは「30年目の凄ノ王伝説」。
内容的には30年前に作っていた、自分のプロデビュー作品『凄ノ王伝説』についてのポストモーテム本…と書くと、プロの人にはわかりやすいかなとw
内容は下のようなものです。面倒なんで画像。
で、書いてある文章はこんな感じ。
いったい、誰が読みたい本か、ちょっと想像がつかなかったりしますが、こんな感じの36-40pの本です。
内容的には30年前に作っていた、自分のプロデビュー作品『凄ノ王伝説』についてのポストモーテム本…と書くと、プロの人にはわかりやすいかなとw
内容は下のようなものです。面倒なんで画像。
で、書いてある文章はこんな感じ。
いったい、誰が読みたい本か、ちょっと想像がつかなかったりしますが、こんな感じの36-40pの本です。
2018-07-15 Sun [ レビュー::本 ]
なんてこともなく購入した本だったのだけど、想像よりはるかに当たりの本だったので思わず紹介記事を書いてしまう。
この本は、SNSでレビュー・口コミ・炎上に関わる人、端的に書くならなんらかの形で情報発信する人はどのようなプロフィールを持っていて、どんなタイミングで発信するのか? ということをデータをベースに赤裸々に解析した本だ。
前半戦の企業と個人とSNSの関係のあたりは基礎編で、普通の人には整理としてとても役に立つ。
エコーチャンバー効果とかフィルターバブルとか、インターネットにおいて情報を収集する際に起こる様々な問題や、結果起こることが、非常に簡潔にまとめられていて、会社の上のよくわかってない人にプレゼンするときに、ズバズバ使えそうな内容で、ちょっとした教科書として大変便利だ。
で、もうめちゃくちゃ面白いのが後半戦。
炎上に参加する人間は0.5-1%、RTなどする人間まで含めても3%前後って数字をわかれば「炎上は一部のノイジーマイノリティが膨大な量の書き込みを行うことで起こっているように見える」ってのが実証されていて、くわえて書くと、炎上大好き人間がだいたい0.03-5%ぐらいいて、これが他の炎上に関わったヤツの10倍以上の書き込みをするとか、いわば炎上インフルエンサーがいるってことがわかる。
逆を言えば、炎上インフルエンサーを黙らせることに成功すれば、炎上は一瞬で終わると推測できる。実は同じことがゲームの運営で現実に起こったのを見たことがあるので、非常に具体性に富んだ話だと思ったりしてた。
あとネットでの法律とか社会についての意見と、現実社会のアンケートを比較較正して、現実との違いをあぶり出しにして「ネットでは極端な意見の持ち主が、自分の意見を押し通すために炎上インフルエンサーを行い続けるために、極端な意見ばかりになり、対立しかできないので、議論が機能しなくなる」って話もなかなかに苦笑いしたくなってしまう。
他にも、レビューの点でクチコミを書き込むやつは点数が有意に低い(つまり文句をいうためにクチコミを使っている)とか、使ったり遊んだりし始めて数日以内でのレビューがほとんどで初期レビューとして以上の意味がないとか(しかもゲームなどを生業にしている人間には結構「おお!」と思うデータだったりする)、まあバッタリ倒れたくなるようなデータの嵐の本だ。
最後の方の炎上対策マニュアルとか、個人的には「?」とか思う所もあるのだけど、後半が想像以上に面白い本だったので、お勧めしておく次第であります。
この本は、SNSでレビュー・口コミ・炎上に関わる人、端的に書くならなんらかの形で情報発信する人はどのようなプロフィールを持っていて、どんなタイミングで発信するのか? ということをデータをベースに赤裸々に解析した本だ。
前半戦の企業と個人とSNSの関係のあたりは基礎編で、普通の人には整理としてとても役に立つ。
エコーチャンバー効果とかフィルターバブルとか、インターネットにおいて情報を収集する際に起こる様々な問題や、結果起こることが、非常に簡潔にまとめられていて、会社の上のよくわかってない人にプレゼンするときに、ズバズバ使えそうな内容で、ちょっとした教科書として大変便利だ。
で、もうめちゃくちゃ面白いのが後半戦。
炎上に参加する人間は0.5-1%、RTなどする人間まで含めても3%前後って数字をわかれば「炎上は一部のノイジーマイノリティが膨大な量の書き込みを行うことで起こっているように見える」ってのが実証されていて、くわえて書くと、炎上大好き人間がだいたい0.03-5%ぐらいいて、これが他の炎上に関わったヤツの10倍以上の書き込みをするとか、いわば炎上インフルエンサーがいるってことがわかる。
逆を言えば、炎上インフルエンサーを黙らせることに成功すれば、炎上は一瞬で終わると推測できる。実は同じことがゲームの運営で現実に起こったのを見たことがあるので、非常に具体性に富んだ話だと思ったりしてた。
あとネットでの法律とか社会についての意見と、現実社会のアンケートを比較較正して、現実との違いをあぶり出しにして「ネットでは極端な意見の持ち主が、自分の意見を押し通すために炎上インフルエンサーを行い続けるために、極端な意見ばかりになり、対立しかできないので、議論が機能しなくなる」って話もなかなかに苦笑いしたくなってしまう。
他にも、レビューの点でクチコミを書き込むやつは点数が有意に低い(つまり文句をいうためにクチコミを使っている)とか、使ったり遊んだりし始めて数日以内でのレビューがほとんどで初期レビューとして以上の意味がないとか(しかもゲームなどを生業にしている人間には結構「おお!」と思うデータだったりする)、まあバッタリ倒れたくなるようなデータの嵐の本だ。
最後の方の炎上対策マニュアルとか、個人的には「?」とか思う所もあるのだけど、後半が想像以上に面白い本だったので、お勧めしておく次第であります。
2018-07-11 Wed [ 同人のコト ]
夏コミ用の本として、今年、せっかく自分がプロになって30年ということもあって、さらにデビュー作の『凄ノ王伝説』を作り始めて30年(発売は89年に入ってからなので29年)ということもあって、誰が欲しいかは、全く不明なのだけど『凄ノ王伝説』本を作っている。
内容は大雑把に三つのパートに分かれている。
なぜ『凄ノ王伝説』だったのか?
どんなゲームに影響を受けているのか?
そして当時の他のゲームと比べて変わっているところは、なぜそうなっているのか、そしてそしてそれは成功だったのか、失敗だったのか(たいていは失敗だけど…)
この3つ。
ゲームデザインの本は世の中にそれなりにあるけれど、具体的なゲーム1本について「どんなゲームからどのように影響を受けて、何を入れたのか?」とか「今の目から見て、これはどうだった」とか「このデザインは愚かで、こうすりゃもっと良かった」なんて書いてる本はそうそうないと思うので、貴重ではある…と思っておきたい。
ところで、この本を書いていて思い出した、KMO、角川メディアオフィスから刊行されていた『マルカツファミコン』の『マルカツ』はがどうして決まったのかというエピソードを、30年以上も前の話だけど、これまた残りそうにないので、ここに残しておきたい。
『マルカツ』は、当時の流行語「マル金・マルビ」から来ているわけなのだけど、これが雑誌の名前になってたのはさすがに不思議で、KMOで「なんでマルカツなんて変な名前なんですか?」って聞いたら「命名会議で出たとき、それはないってみんなで爆笑したんだけど、結局、それよりいいのがなくてさ。マルカツになっちゃったというわけ」と説明されたわけである。
命名した人が誰なのかはわからないのだけど、当時のマルカツ編集部はまだスタートしたところで数人しかいなかったらしいので(創刊号なんか3人ぐらいで作ったと聞いた)、なんとなく今では想像は着くのだけど、実際に確かめるまでは名前は書けないということにしておきたい。
このエピソードは僕の大恩人の編集Sさん(佐藤さんではない。ただ佐藤辰男さんももちろん大恩人だ)に教えてもらって、爆笑したのだけど、まあ当時のゲーム専門誌が出来上がるときの沸き立つような感じを表している、いいエピソードだと思っている。
と、そんなわけで夏コミには『凄ノ王伝説』(開発)30周年記念本があるはずなので、興味がある方はどんぞです。
内容は大雑把に三つのパートに分かれている。
なぜ『凄ノ王伝説』だったのか?
どんなゲームに影響を受けているのか?
そして当時の他のゲームと比べて変わっているところは、なぜそうなっているのか、そしてそしてそれは成功だったのか、失敗だったのか(たいていは失敗だけど…)
この3つ。
ゲームデザインの本は世の中にそれなりにあるけれど、具体的なゲーム1本について「どんなゲームからどのように影響を受けて、何を入れたのか?」とか「今の目から見て、これはどうだった」とか「このデザインは愚かで、こうすりゃもっと良かった」なんて書いてる本はそうそうないと思うので、貴重ではある…と思っておきたい。
ところで、この本を書いていて思い出した、KMO、角川メディアオフィスから刊行されていた『マルカツファミコン』の『マルカツ』はがどうして決まったのかというエピソードを、30年以上も前の話だけど、これまた残りそうにないので、ここに残しておきたい。
『マルカツ』は、当時の流行語「マル金・マルビ」から来ているわけなのだけど、これが雑誌の名前になってたのはさすがに不思議で、KMOで「なんでマルカツなんて変な名前なんですか?」って聞いたら「命名会議で出たとき、それはないってみんなで爆笑したんだけど、結局、それよりいいのがなくてさ。マルカツになっちゃったというわけ」と説明されたわけである。
命名した人が誰なのかはわからないのだけど、当時のマルカツ編集部はまだスタートしたところで数人しかいなかったらしいので(創刊号なんか3人ぐらいで作ったと聞いた)、なんとなく今では想像は着くのだけど、実際に確かめるまでは名前は書けないということにしておきたい。
このエピソードは僕の大恩人の編集Sさん(佐藤さんではない。ただ佐藤辰男さんももちろん大恩人だ)に教えてもらって、爆笑したのだけど、まあ当時のゲーム専門誌が出来上がるときの沸き立つような感じを表している、いいエピソードだと思っている。
と、そんなわけで夏コミには『凄ノ王伝説』(開発)30周年記念本があるはずなので、興味がある方はどんぞです。