2018-03-20 Tue [ ゲーム作りライフ ]
海外ゲーム業界と日本とではかなり用語が違って混乱する…という話はまあまあメジャーになってきたのだけど、最近、自分の身の回りにあった話をメモ代わりに残しておきたい。
ぶっちゃけるなら、ボヤきである。
僕が勤めている会社は中国は福州に本社があり、日本スタジオでゲームデザイナーが欲しいというような要望を出すと、世界中から(主に日本からになるのは言うまでもない)ゲームデザイナーを集めてくれる。
で、そのCV(職務経歴書。日本だと履歴書になっちゃう)を見て、イケそうな人を選び、海外ならskypeなどでインタビューを行い、日本ならskypeだったり、それとも会社に来てもらって、次にテストを行い…というようにして採用は進んでいくのだけど、このプロセスで困るのが職業の呼び名の違い…ひいては、職務内容の違いだ。
日本ではデザイナーというと、だいたい絵を描く人ってことになるけれど、海外では同じ職業はアーティスト。
これが日本国内では統一されていればまだいいのだけど、TA=テクニカルアーティストになると、突然日本でもアーティスト。いったいどうなってんだ? 開き直って、テクニカルデザイナーにしろよと言いたくなる。
とそれはともかく、では海外ではデザイナーはどんな仕事なのか?
海外では頭にレベルとかゲームとか最近だとゲームエコノミーとかUIとかUXとかVisualとか、ともかくまあ担当する分野の単語がひっつく職業だけど、基本的には、なんかを設計する人と考えればいい。
だからレベルデザイナーならレベル、すなわち面を設計する人になるし、ゲームデザイナーならゲームのメカニクスを設計する人になる。
ところが、日本ではデザイナーには、海外でいうアーティストが当てはめられている。
ではデザイナーはどこに?
というとプランナー。
これがどこから出てきたのか定かではないのだけど、もともと昭和の古いゲームの会社では、こういうコトをやる部署を企画と呼んでいたので、そこからプランナーになったのかな…とか思っている。
そんな余談はともかくとしてプランナー=デザイナーならばいいのだけど、実は日本のゲーム業界におけるプランナーは外注管理だったり、予算管理だったり、それとも運営だったり、それともゲームデザイナーだったり。
海外でいうデザイナー系、プロジェクトマネジメント系、そして運営まで投げ込まれている、何が職務なのかさっぱりわからない、はっきり書くなら雑務だ。
正直、混乱の極みで「なんでこんなことなってんだよ」って言いたくなるのだけど、まあ、日本だけで仕事しているのならまだなんとかなる。
ところが、ここで海外スタジオの人間が人を採ろうとすると、大騒ぎが起こる。
「プランナーで募集すればいいのか?」
「いや、実はプランナーは…こんなんやらあんなんがあって」
「えええ、なんでそんなワケがわからんことに」
「いやまあ歴史的な理由があって」
「じゃあどうすりゃいいんだよ」
「応募要項で限定するんだよ、例えば運営経験3年みたいに」
「おかしいだろう、それ」
と、ひとしきりすったもんだがあったあと--
「応募あったぞ」
「あーこの人は運営系じゃないかなあ」
「えええええ、運営系じゃない形で募集したんじゃないのか?」
「運営にはゲームデザインの要素があるんだよ…」
正直、HR(人事)が暴れ出すので、せめて職業名ぐらいは統一して欲しいなあと思うのである。
ぶっちゃけるなら、ボヤきである。
僕が勤めている会社は中国は福州に本社があり、日本スタジオでゲームデザイナーが欲しいというような要望を出すと、世界中から(主に日本からになるのは言うまでもない)ゲームデザイナーを集めてくれる。
で、そのCV(職務経歴書。日本だと履歴書になっちゃう)を見て、イケそうな人を選び、海外ならskypeなどでインタビューを行い、日本ならskypeだったり、それとも会社に来てもらって、次にテストを行い…というようにして採用は進んでいくのだけど、このプロセスで困るのが職業の呼び名の違い…ひいては、職務内容の違いだ。
日本ではデザイナーというと、だいたい絵を描く人ってことになるけれど、海外では同じ職業はアーティスト。
これが日本国内では統一されていればまだいいのだけど、TA=テクニカルアーティストになると、突然日本でもアーティスト。いったいどうなってんだ? 開き直って、テクニカルデザイナーにしろよと言いたくなる。
とそれはともかく、では海外ではデザイナーはどんな仕事なのか?
海外では頭にレベルとかゲームとか最近だとゲームエコノミーとかUIとかUXとかVisualとか、ともかくまあ担当する分野の単語がひっつく職業だけど、基本的には、なんかを設計する人と考えればいい。
だからレベルデザイナーならレベル、すなわち面を設計する人になるし、ゲームデザイナーならゲームのメカニクスを設計する人になる。
ところが、日本ではデザイナーには、海外でいうアーティストが当てはめられている。
ではデザイナーはどこに?
というとプランナー。
これがどこから出てきたのか定かではないのだけど、もともと昭和の古いゲームの会社では、こういうコトをやる部署を企画と呼んでいたので、そこからプランナーになったのかな…とか思っている。
そんな余談はともかくとしてプランナー=デザイナーならばいいのだけど、実は日本のゲーム業界におけるプランナーは外注管理だったり、予算管理だったり、それとも運営だったり、それともゲームデザイナーだったり。
海外でいうデザイナー系、プロジェクトマネジメント系、そして運営まで投げ込まれている、何が職務なのかさっぱりわからない、はっきり書くなら雑務だ。
正直、混乱の極みで「なんでこんなことなってんだよ」って言いたくなるのだけど、まあ、日本だけで仕事しているのならまだなんとかなる。
ところが、ここで海外スタジオの人間が人を採ろうとすると、大騒ぎが起こる。
「プランナーで募集すればいいのか?」
「いや、実はプランナーは…こんなんやらあんなんがあって」
「えええ、なんでそんなワケがわからんことに」
「いやまあ歴史的な理由があって」
「じゃあどうすりゃいいんだよ」
「応募要項で限定するんだよ、例えば運営経験3年みたいに」
「おかしいだろう、それ」
と、ひとしきりすったもんだがあったあと--
「応募あったぞ」
「あーこの人は運営系じゃないかなあ」
「えええええ、運営系じゃない形で募集したんじゃないのか?」
「運営にはゲームデザインの要素があるんだよ…」
正直、HR(人事)が暴れ出すので、せめて職業名ぐらいは統一して欲しいなあと思うのである。